空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

落し所は偽証罪:パキスタン

2007-05-29 21:17:16 | Newsメモ
 先日書いた記事(性転換カップルは婚姻無効:パキスタン 5月22日)の続報発見。日本語記事も出ているようで,敢えて英語で読むまではない,かな。結論としては,偽証罪で刑務所3年とされたわけです:

BBC news, South-Asia Pakistan 'same-sex' couple jailed 28 May 2007

 裁判官はなかなかの努力をしてくれたものと思います。できる限りの,ではないにせよ,非常に寛容な判断ではないでしょうか。"自然に反する罪"(同性愛)の場合,終身刑もありえた,などとありますよね,たしか? それを偽証罪にウルトラC判断。かなり,「やってくれた」とはいえますまいか。

 …勿論,我々の基準では不当な内容と非難されましょうが。

 しかしこの妻の父は何を考えていたんでしょう。借金のカタに娘を売り飛ばす予定で,それが同性愛まがいの結婚で台無しにされたからといって裁判沙汰になるまで騒いでは…娘が帰ってこないのが確定しかねませんか? いずれにせよ借金は消えませんし,こんどは罰金まで舞いこんで来ました。
 …払わなきゃいけないお金,ふえてませんか?

 …娘を勘当し,Shumail Raj氏に件の借金を負わせてしまう,という手段はとれなかったものでしょうか。それなら,三方一両損で済んだ気がするのです。

 だってこれ,夫婦は間違いなく不幸だし,若いお嫁さん獲得するはずだった人は不運だし,妻の父は不名誉の上,一家から出ていくお金の総額は増えてるし,諸悪の根源の借金はそのまま。お国の司法をさんざん悩ませ世界中に「ちょっとその判断,おかしいですよ」と報道され,あげく大統領に仲裁をって選挙などで大いに問題になりそうな話を持ってこられてもムシャラフさん困っちゃいますよ。なにをどうやってもどこかに角が出ます。

 誰か幸せになった人,います?

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