空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

「性的搾取」なるもの、おそらく「文化窃盗」というのに近い

2019-12-19 12:46:58 | ノート
 ネットフェミ・ツイフェミの類が言う「性的搾取」は、おそらく「文化窃盗」「文化収奪」の言い換えなのだと理解するとよい。

 搾取であるなら具体的な被害者が想定されがちかと思われる。具体的には、無断でスカートを下から撮影された女性(その写真をネットでさらされたり、エロ本の素材にされたりと言う被害があると)。しかしネットフェミ・ツイフェミの類の言う「性的搾取」の場合、そうした被害者がない・想定されない場合も、将来の被害者が想定されうるということで概念を拡大するし、そもそも具体的な被害者がほぼありえない例でさえ摘発しようとする例がある。

 まあ身体障害者用のセックスドールを女性性の搾取だ簒奪だ、そんな下劣なものは禁止しろ、と言うような例。いやあ、そこまでの身体障害者だと、現実の女性を意思に反して犯すのは…極めて難しい。具体的被害者はまずありえない(設定をすごく工夫するとありえるが)。

 だからこれは、具体的な・現実の女性の身体に対する攻撃なのではなく、抽象的な「女性性たるもの」を窃取・詐取することに対するものなのだ、と理解すれば、文化窃盗とほぼパラレルだと思えるのではないか。キム・カーダシアンの「KIMONO」肌着シリーズは、日本人の誰も直接には傷つけないし、日本人女性の誰をも直接的に傷つけないし、しかし不当な行為と思えるわけだ。

 と。まあ。とすると、美少女イラストを「可愛い!」と思う・言うのは、本来、現実の女性にかけられるべき「イイね!」資源を無益に浪費する行為であるし、そういう美少女イラストを描く・売るのは本来現実の女性が得るべき金銭を窃取・詐取する不正行為であるとしかいえなくなる―と。まあ。そういうことになるだろう。

 これなら論理的に整合性がありそうに思う。
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