韓国・フェリー事件，生存者の証言

BBC South Korea ferry: Students 'floated from cabins' 28 July 2014

　例の韓国・フェリー事件続報。生存者がどのようにして船のキャビンから脱出したかを裁判で証言する。船のオフィシャルが言うように待機していたところ，水が押し寄せてきた。そのまま水に押し上げられると，頭上にキャビンのドアがあって，それをクラスメートが開けてくれたのだ。

　4月16日に沈んだSewol号の死者は304名。生存者が船のクルーの裁判で語るのだ，「私たちは待機してました。水が入ってきたとき，クラス委員長がライフジャケットを着るよう言ったんです」

　…たかだかライフジャケット着用命令さえ，現場の判断でしかなかったという。しかも水が入った後でだ。普通，船が座礁しちゃったとか，操舵不能だとか，傾き始めたとか，そういう段階で速やかに何か云うのでは，と思われ―船のクルーの手落ちが厳しく問われますよねというわけだ。

「で，ドアが頭上にあったの。そこで彼女が言ったんだ，『あたしたち，浮かんで行って，それでドアを抜けましょうよ』。それが私たちが出られたいきさつ」。で，先に脱出できていたひとたちが，彼らを引き上げるのを手伝ってくれたというわけだ。

　何度も何度もその場に止まれと言われました―という証言。放送については，直接には例のバイトの女子大生の仕事だったはず。まあ勿論，専門的訓練のない人というわけであって，責任は上長に帰せられようが。

　その他の脱出例も挙げられている。階段部分を抜けてハッチに出て海に飛び込んだとか。この場合，回廊には沢山の同級生たちがいたが，彼らの多くは船の中に吸い込まれていったとか。


BBC S Korea ferry boss Yoo Byung-eun death confirmed 22 July 2014

　フェリー会社の総帥氏の死亡確認との記事。
　…しかし今更のことかもしれないが，6月に当該人物をかくまっていた教会を制圧するのに6000名もの警官を展開したとか，一体，何ごとだと。どこの軍事作戦だ。…寧ろ，平和で結構なことだといえようか。

BBC South Korea ferry search helicopter crashes, kills five 17 July 2014

　踏んだり蹴ったりというくらい，近頃は事故が続いて大変ですねと。