空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ソマリア・ヲチャ氏のために

2011-09-25 22:48:40 | Weblog
 …twitterを導入すべきかとかちょっと思ったがやっぱりやめよう。アレは魔物だ。一日中貼りついてる”学者”さんとかいるよね(冷笑)。あんなのになりたくないしねえ。

 まあその,大変有益な会話がなされていたりして,そこに入るために…というのはアリだが。その場合,こっちの趣味のteiresiasとは別の名前で登録することであろう。仲間と連絡する手段としてはいいんですがねえ。慣れれば議論もしやすいだろうし…。

@udon_tan うどんは踏むとコシが出る 「”ソマリランドでは飢饉など一切起きていない。 食料の物価の上がってないし、昨日など、ソマリランド政府が南部ソマリアに援助の寄付金を送ったと発表した。...” 」(2011/09/23)

@somalia_watcher ソマリア・ヲチャ 「既に似たようなことを書いたけれども、「アフリカの角」の飢饉であるとしている点で国連その他を責めるのはちとかわいそう。」(2011/09/23)
@somalia_watcher ソマリア・ヲチャ 「定義の仕方がおかしいというツッコミもありだ。」(2011/09/23)
@somalia_watcher ソマリア・ヲチャ 「もう1点。高野氏が過ごしたのはハルゲイザ、ガロウェ、国境の町(ガルカヨ?)、モガディシュといずれもソマリアの中では大きな都市。モノが集まって来やすい場所だから「田舎」とは差があってもおかしくないんじゃなかろうか、と愚考。」(2011/09/23)

 要は高野氏は「旱魃」と「飢饉」とを区別しなかった(できなかった)のである(ここ参照)。
 単に不注意な精神の産物と理解しておくと宜しい。意図的にやっていたら悪魔的な知性だと思うが。


 飢饉は(ある意味)人災であるが,旱魃は自然現象である。

 あーその,あまりいい気分ではないが,今の東北太平洋沿岸三県はひでぇありさまである。沿岸部の農耕地帯が洪水で海水に浸かって,今後数年にわたって耕作できそうにない。

 全県の農地の,10%そこらが数年にわたって使用不可―

 ―これは自然災害の結果。

 ところで,馬鹿正直に考えれば,これは岩手・宮城・福島で農産物が10%そこら減産するってわけで―とんでもない大災害だ,食料供給が滞ってしまうじゃないか! ていうか,沿岸部農民たちが農耕放棄の已む無きに立ち至り,内陸部に続々と流出していっているのだ!

 ―同じようなことがソマリアで起こっていますが(あっちは水が足りなくて乾いていってる点,こちらとは真逆だが),あっちは超人道問題になってますね? で,なんで日本では世界的人道問題になってないんです?

 仮設住宅? 中国人が『…被災地住民の仮住まいのほうが,俺らのより立派じゃね?』ってレベルですよね(まあものによるが)? ソマリアの場合,木陰に入るだけで入影料取られますが?

 ―こうした事々が,「飢饉は人災である」という言葉の背後に起こるコトだと考えれば宜しい。
 日本の場合,社会のシステムが十二分に(おそらく正直なところ,歴史上有数のレベルで)機能しているため,農地の十何パーセントが死んでも人間は,社会は死なない。それが我々の力なんだ。

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