空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ロシア人たちは解放された由―プントランドへの「武器密輸」事件

2011-01-06 00:34:38 | ソマリランド関連
 先日のプントランドへの「武器密輸」事件をめぐって収監1年の刑をうけた6名は収監の翌日,解放された由:

BBC Somaliland frees Russians over weapons for Puntland 31 December 2010

 6名のうち,ロシア人は3名という(イタル‐タスが報じるところによる)。他の3名の国籍は明らかではない。ロシア外務省は「状況を明らかにし,事件を解決する」ため介入したことを認める。

 なお,課せられた罰金は一人当たり500ドル。もっと支払えば刑期を短くするぞとの話もあったという。なんというアフリカ品質。
 同機には南アフリカのジャーナリストも同乗していたが,これはすでに解放されている。

 同機の貨物はソマリランドが接収することに。

Garowe Online Somalia: Somaliland 'loots' air cargo after plane makes emergency landing Dec 30, 2010 - 11:37:57 AM

 こちらは1日早い情報。飛行機にかけられた罰金は4000米ドルであることが言及される。裁判の不正をイメージづける内容であるのは,まあ「敵国」の報道としては読めた範囲のことではある。

 プントランドとしては,武器移送は国連決議に反するだろう!というソマリランドの主張に反論するのである。というか,貨物目録には制服・ブーツ・ヴィデオカメラ・T-シャツ・蚊よけスプレー・ネズミ捕りなんかが挙げられているそうで―どうもねえ,ソマリランド内部の強硬派が,この強硬策を押し切ったらしいのね。

 よし大統領直任の評議会がこうした方向に不賛成であったとしても,プントランドのほうがソマリランドはアルシャバブと連携するGalgala丘陵反政府派と繋がっていて…なんてやってるからには,よぅしこの飛行機事件を政治化しちまえ,と動いた人たちが出てきてもおかしくないよねえ,という感じ。

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