空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

イタリア男の死にざまを

2007-08-04 20:36:56 | Newsメモ
 イタリア男の死にざまの話。
 イラクで武装勢力の人質に取られて,ピストルを突きつけられると,彼は敵の顔を覆うフードを奪おうとし,また「イタリア男の死にざまをみせてやるぞ!」と叫んだという。

BBC news, Europe Hostage's body arrives in Italy 24 May, 2004

 読めませんけど本国版と思われる:Repubblica Il saluto alla vita di Fabrizio "Vedete come muore un italiano" 15 aprile 2004

 なんと申しますか,あまりに漢っぷりのいい死に様で,これはみんなの愛するイタリアじゃないよっ! と妙な文句を付けたくなるほどです。でもなんとなく,これぞイタリア男とも思うし―『アイツ,格好付けすぎだぜ』と額をくっつけあって男泣きに泣き酒を浴びるように飲みながら故人を偲ぶのも,きっとイタリア人に似合うのだと思います。なんとなく。イタリア人が読んでたらごめんなさい。

 女性を守って死ぬのがイタリア男の本分かもしれませんけど:

BBC news, Europe Funeral for Italian shot in Iraq 7 March, 2005

 それが自分の妻子であろうがなかろうが。彼は任務を遂行した。
 これらの方々は,敬意に値する死を遂げたと,称賛を受けるに値するのだと思う。暴力に屈してはならず,任務は達成されなければならない。彼らはそれを成し遂げたのだろうから。

 でもやっぱり,死んじゃあいけませんよ。女の子と会えなくなっちゃいますよ。

BBC news, Europe Italy celebrates hostages' return 29 September, 2004

 イラクで拉致され人質になった二人のSimonaさんが解放され,帰国したときの事。時のイタリア首相Silvio Berlusconiさんは空港までお出迎えです。
 首相が出てゆくべきほどの喜びの瞬間―だとは思うんですが,この記事を読んだときは,『ああイタリア男は,女性のためなら如何に忙しかろうが,万難を排して予定を空けるのだな』と変な(多分きっと事実に反する)納得をしたような記憶があります…。

 まあこの場合はBerlusconi氏に問題がなきにしもあらずだし。

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