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空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

リアル「コンビニDMZ」

2010-02-22 23:33:33 | ソマリア関連
 現在,バカラ・マーケットではイスラミスト反政府派と政府軍兵員がpeacefullyにお買いもの中:

Somaliland Times Mogadishu Weapons Market Booms Ahead Of Battle Mogadishu, February 20, 2010

 政府側の攻勢が間近いとのことで,双方とも武器集積に余念がない。
 民間人の多くは逃亡し,店の多くも閉じたものの,間近と信じられる攻勢にもめげず武器商店は活況を呈しているご様子。

 若きAbdi Hirsiさんの商店もそのひとつ。
 いちばんのうれゆきのものは,中国製の拳銃。最近25%ほど値上がりしたそう。「560ドルだったのが,いまは700ドルだよ」。「これ,ブランドもの新品! 完品,封印・パッケージもごらんのとおりさ!」

「もちょっと買ってくれるなら,少し値下げするよ? それとも弾丸の方の出血サービスのほうがいいかい?」,でも申し訳なさそうにいうのである,ごめん,RPGは先週から品切れでして…「でも信頼できる商人があれば,ちょっとは仕入れられるからさ」。

 長年,ごみごみしたその街は反政府派に格好の隠れ家を提供し―食糧・衣類から金,燃料,そのほか様々な略奪品でいっぱいだ。その一角に武器商店がある―現地語でIrtoogteと呼ばれる,それは英語で"sky-shooters"というに相当する。それというのも,顧客たちは現場で品物のチェックをするからだ

 …あぶねぇなあ…。

「テストは重要だよ! 品物がきちんと動くってことを証明するのにね。うちらは,偽物を売るわけにはいかないんでねえ」,34歳の銃小売人Ahmed Mohamed氏は言う。

 公式にはIrtoogteは2007年に暫定政府・アルシャバブによって閉鎖されたが,こそっと再開した模様。アサルトライフルを買うのは,携帯電話を買うのとさほど変わらないことのご様子。

「以前ほどおおっぴらに武器を路上に陳列するわけにはいかんのだ。が,お客に見せるのは大事だね」,Mohamed氏はつづける。「アルシャバブも政府も,兵隊さんは我々の品物を没収しようとするね,見つければね。で,我々は彼らに見えないように安全な場所にモノを置き,買い手にお届けしなきゃいけない」。

 なお修理屋さんもおり,そのバイアスの掛からないことには定評があるご様子。

 AK-47は中古価格150ドル,新品価格で650ドル。地雷は品薄。しかし弾丸は各種豊富で品も厚い。

 23歳のアルシャバブ兵Mohamoud Abdiは掘り出し物を探しに来た。けど米国製の106mm M40用の弾丸が見つからないので意気消沈。ふるいけど効果的な対戦車兵器なのに!と。

「銃はあるのに弾丸がないんだ。こいつを使えれば,AMISOMの連中,1995年の国連兵みたいにおうちに逃げ帰るだろーによ」。

 …ってこれ,AFP 18 Feb 2010 Mogadishu weapons market booms ahead of battle By Ali Musa Abdi (AFP) が元のようですな。

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