空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

新型コロナウィルス:「いまやヨーロッパがパンデミックの中心である」

2020-03-14 13:36:55 | Newsメモ
 イタリアがnew cases +2547(total 17660)、new deaths +250(total 1266)にあげ、イランがnew cases +1289(total 11364)、new deaths +85(total 514)にあげてくるなか、WHOトップが「いまやヨーロッパがパンデミックの中心である」とコメント。

BBC Coronavirus: Europe now epicentre of the pandemic, says WHO 13 Mar 2020

 そしてもっと積極的なaggressive手法をとるようもとめる。いやあの、半月前だったらもっと効果があったかもしれないし、1ヶ月前なら今頃は、と言う気は流石に。

Europe is now the "epicentre" of the global coronavirus pandemic, the head of the World Health Organization says.

Dr Tedros Adhanom Ghebreyesus urged countries to use aggressive measures, community mobilisation and social distancing to save lives.

"Do not just let this fire burn," he said.


 この炎を燃えるままにしておいてはいけない、と。そりゃそうだが(以下略)。
 …そしていつの間にか日本が単独15位までおちている(worldometers.info)。検査能力不足で測りきれていない可能性は、そりゃあ排除できないが、どっちみち死亡事由は肺炎になるものと思われ、そりゃあ統計に乗るので、どのみち明らかになる。前年比で異常に「通常の肺炎」が増えまくっていればそれがそうだろう、と言う程度のことだ。

There were 250 deaths recorded over the past 24 hours, taking the total to 1,266, with 17,660 infections overall.

Spain, the worst-affected European country after Italy, reported a 50% jump in fatalities to 120 on Friday. Infections increased to 4,231.


 とまあ、イタリアの死者+250というのは同国の一連の流行では最大値か。このペースなら8日~9日あれば中国の死者数を抜ける。患者総数を超えることさえありえるのではないか、という勢い。
 スペインが猛追撃をしているが、踏みとどまれるかどうか、真に瀬戸際にあるのではないかなあ。

Controls are also being introduced at an increasing number of borders in Europe, in response to rapid spread of the virus.

 国境の検問も厳しくなる。

"Victory depends on every single one of us," Mr Sanchez said. "Heroism is also about washing your hands and staying at home."

 えらく華々しさのない勝利とヒロイズムもあったものだが、まあそういう表現をする文化圏なのではあろう。

The overwhelming majority of China's cases were in one place, Hubei province and those were largely concentrated in one city, Wuhan.

It was dealt with by an authoritarian government that imposed the biggest quarantine in human history.


 ヨーロッパの経験は中国のそれより重大な挑戦にならざるをえまい、なぜなら中国は強権的な国家であり、人類史上最大の検疫命令をだしたものだ。それに主たる発生地はWuhanに限られたわけだし―と。強権的な支配で「効率的」に処理することと、コストはかかっても人権を重視し民主主義的に行うことと、どっちがよりよいですかね?という問いの変奏曲と言う気配もないではない。それでもなお、韓国が、それよりなお日本がより成功した例と評価されるのはおおむね確実と思えますが。

関連:「イタリア・ロックダウン:外相は自信をしめす(2020-03-13)」

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