空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

懐かしい名前をみたのです:パディ・アンクンダ少佐

2008-12-02 21:38:46 | ソマリア関係人名録
BBC Uganda rebel 'threatened on deal'  1 December 2008

 ウガンダ由来の反政府組織「神の抵抗軍」と政府との和平交渉は実りを齎さぬまま過ぎてます。Konyが,"もし自分が和平なんかしたら,hard-linerに殺されちゃうよ!"と言ってサインを渋っているというのですが,まーその辺の自業自得的事情を越えて判断するのが指導者の役目じゃないかなとか,私としてはこの問題に他人事な気持ちでいるのですが,記事中,ウガンダ軍広報官の談話:

Army spokesman Maj Paddy Ankunda told privately-owned Ugandan newspaper The Daily Monitor the rebel chief had already "played his games to the last limit". "

 …軍広報官パディ・アンクンダ少佐

 お久しぶりです,アンクンダさん! 昇進したんですね,アンクンダさん! おめでとうございます! 

 パディ・アンクンダはウガンダの軍人。
 エチオピアの2006年ソマリア介入を受けて,より国際的な平和維持活動をということでAU軍派遣が決定されたが,その要員であった。即ち,8000人を予定されたAU平和維持軍のうち,実際に派遣されたウガンダ軍(単独)1600名の広報官として,パディ・アンクンダ大尉は極めて重大な任務に当たったのである。

 ウガンダ派遣部隊は,何時までも届かぬ援軍を待ち,隠匿武器の捜索・破棄,要人警護などを行った。そうした活動の報酬,お給料は数ヶ月も支払が遅延。恐らく割増給料でうはうはだったろうはずが,派遣後の初給料を貰う前に戦死した者もあった。

 そうした辛く悲しい平和維持軍生活を勤め上げ,母国に英雄として帰還し―パディ・アンクンダは今もそこにいる。今や,少佐として。

 そんなこんなで,あのAUソマリア派遣軍の初期のアレやコレやを覚えている皆様には懐かしい名前です,Paddy Ankunda。元気に任務に励んでいるようで,喜ばしい限りです。

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