空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

シリア南部、国際スタッフが入っていけないところで

2018-02-27 20:27:24 | Newsメモ
 せやから、ヤる時は手前のカネでやれと:

BBC Syria conflict: Women 'sexually exploited in return for aid' 27 Feb 2018 By James Landale & Vinnie O'Dowd

Women in Syria have been sexually exploited by men delivering aid on behalf of the UN and international charities, the BBC has learned

 他人様からの預かりものである援助物資と引き換えに被保護者たる紛争地住民を買うから、とんでもない非人道行為以下として非難される。自由恋愛というなら、まあ職業倫理上アウトでも、人間的には愛の故として許されように。

 でまあ、直にUN要員がやってれば超アウトだが

One worker claimed that some humanitarian agencies were turning a blind eye to the exploitation because using third parties and local officials was the only way of getting aid into dangerous parts of Syria that international staff could not access

 …ということで、国連至上主義者・NPO絶対支持論者はこういう現実も知っておこうねという。やっぱり、できるだけ良質の警察・軍を維持しておいて、コトが起きたら働いてもらい、できるだけ早期に非常事態を脱するのが妥当。うちらの国の場合、大規模災害が起きても基本、わりと早期に緊急援助がくるので、この点はありがたい。

 2015年6月の International Rescue Committeeの調査は:「Its report suggested about 40% had said sexual violence took place when they were accessing services, including humanitarian aid

"Sexual exploitation and abuse of women and girls has been ignored, it's been known about and ignored for seven years," she said.
"The UN and the system as it currently stands have chosen for women's bodies to be sacrificed.


 人権などの立派な概念を使わずとも、ものっそい不幸な事態なのだ、この地域の将来に巨大な陰になるのだ、ということはいうまでもなく明らかだ。なにしろ、ちょっとした食料や、物品の運送の引き換えで売春を強いられる状態が延々七年とか続いているわけである。えらく安く買い叩かれているわけで、それだけ人間の価値が低く見積もられているわけで、そりゃ雰囲気は荒む。それが長くつづけば、”人間は極めて安価に取替えが利く”という常識を叩き込まれた世代が発生してしまう。

 よくないよ。

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