空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

オーストリア,実娘監禁事件(続)

2008-04-29 21:36:46 | Newsメモ
 昨日の続き

 詳しいTimeLineはこちら:BBC Timeline: Austrian cellar case 。発覚の切欠になったKerstin嬢は正確な誕生日もわからない。ちなみにほんとに生まれて以来外に出たことないようで,Kerstin嬢のはじめてのおそと体験は昏睡レベルの重病になってからとゆーことだったり。しかも実家の側に放置状態。

 以下,日本語報道は(流石に)ありますので備忘録。大体が,容疑者は権威を振りかざす,独裁的に威張り散らす人物であった(BBC Profile: Josef Fritzl 28 April 2008)といわれても,蚊を殺す事さえ避ける慈悲とあらゆる人に敬意を表す謙譲の人が我が娘を監禁陵辱とか,そりゃあしないでしょうと思います。

 関連記事はBBC Austrian police quiz 'sex captor'  29 April 2008 ほか山のようにあるでしょう。写真集がお入り用ならさしあたりBBC In pictures: Austria abuse scandal 。4枚目,地下室の手洗い場に窓らしき装飾があるあたりには哀れを催します。それ子供たちにはなんの意味も持ってませんよ?

 地下室は深く,叫ぼうが何しようが音は通りはしない様子。容疑者は見事に仕掛けを設えたようで,地下室への扉はコンクリ製,電子錠がついてて解除は容疑者以外できないようになっていたという。

 …なんというか。地下室の生活に必要な資材は他所の町に買いに行っていたそうなんですが,彼がうっかりそこで事故にでも遭えば,或いはなにかで緊急入院でもすれば,地下室はそのまま飢餓で死に絶える他なくなるんですが。

 結局Kerstinを見たお医者がKerstinの母はどうなってます?と不審の念をあらわしたことに始まり,Elisabethは解放された―奥さんには,『娘は家に帰ることにしたのだ』と言い訳―わけですけど。それもっと早い段階でやれなかったものでしょうか。具体的には一人目(Kerstin)が生まれたあたりで。それならまだしも,いろいろ方針転換がありえそうですが―そもそも論からいえばElisabethさん11歳の時点から犯罪が始まってるわけですが。

 事実は小説より奇なりとはいいますが,一軒の家で尊敬されるべき家長と30年からの近親相姦・拉致監禁犯の二重生活をしてきたとは,これは相当なものだと思って再度記事メモをした次第。

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