空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

敵を無能とののしれば

2018-03-28 21:22:32 | Weblog


ラインハルトを無能とののしれば、その無能者にしてやられた自分たち自身を汚名の泥沼に突きおとすことになるのだ」『銀河英雄伝説7』田中芳樹、創元SF文庫版、p.40

 ―ということを知らぬのでもあろう。
 
 あるいは、その「無能」があまりに物理的に遠く、実際的な権力をもっているがゆえに、賢いものの無力な己に歯噛みする、という自画像を描くのだろう。

 あるいは、あえていえば自分をニーメラーに擬するわけだ、この種の者は。
 己がニーメラーであれば、いやいやそこまで大物ではなくとも彼に似た者であるからには彼のひそみにならうものなら、その敵手はかならずニーメラーの敵と同質のものでなければならぬ。従ってヒトラー。

 それがゆえ、こうした者たちは自分の敵をヒトラーに比するし、ニーメラーたる自分を認識することのできない我が周囲の人間たちを愚者と断じるわけである。愚かなのはあきらかだ、数十年前、数世代前に既に類例があり、見事な分かりやすい説明を既に先人がしているのだ! ああ、それが分る自分はなんと賢いのだろう!

 ―という自意識から逆算して安倍でもトランプでもなんでも位置づけしていくわけで、まあそれはそれで一貫性のある世界像を構築できるので、PCの画面にむかってあかねちゃんに喋っている分にはいいのかもしれないが、時々そんなゆかりさんもあかねちゃんに「やめたらそのげーむ」とかいわれてショックをうけるのである。

 残念ながら世間のゆかりさん類似物たちは、どうも例の歌のゆかりさんほど賢くないらしく、今日もそこらでカシコイワタシのアピールに余念がないものかと思われる。



 妥当な分析ではないかな。支持率の底堅さはそこそこ維持されているが、不支持率の底堅さもじわじわと、下がりはせずにいる。

 まあ、だから、安倍首相の本懐のままの改憲だのはまあ無理とは見込んでいたが、ここが彼の粘り腰。流石に無様に失脚し、4,5年かけて再登板まで粘ったヤツめはただのひとではない。わりといい線いくほどまでに案を練りこむかもしれない。

 …ど失脚状況から巻き返しただけでも、彼は相当の人物だろうと見込むのが妥当な戦略だと思うのだが、どうも反アベ主義者はアホバカ詐欺師というばかりで生産的でなくてなあ…。


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