空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

イスラム聖職者殺害さる:ソマリア

2008-04-21 22:34:56 | ソマリア関連
 ソマリア首都モガディシュは多少,戦闘が沈静化した模様。地元住民が表に出てみると,とあるモスクの中に10名の死者を発見。うち6名はTabliq Sufiなるセクトの聖職者であると言う:

BBC Clerics killed in Somali mosque 21 April 2008

 地元住民はエチオピア軍を非難する。

 殺害に関わる状況は不明。砲弾によるものか,処刑スタイルであるものか? 当該セクトはこの闘争に関わらないものだそうで,犯行を行う勢力には幾つか可能性はあります。
 但し,これまで聞いた限りでは,アル・シャバブは相手が熱心なムスリムであれば積極的に殺すことはしておりません。ソマリ人であっても改宗者は処刑してしまいますが,ヨーロッパ出自であろうと熱心なムスリムなら殺しはせず,解放します(暴行したあげく誘拐はするんだけど)。

 とすると,解りやすいのは砲弾の誤爆で殺された―という説明ですが,その辺りが不明。淡々と埋葬を行っているらしいのは,そうした,比較的やむを得ざる死亡を示唆するか―とは深読みのしすぎかと思えます。

 Shabelle.netもGarowe Onlineも,現時点でこの件の報道はない模様。

 また他に,混乱時における誤った制圧作戦から,意図的な処刑の可能性までいろいろとあります。非協力的聖職者の暗殺なら,アフガンで例を見ますが―ソマリアはそこまで事態は悪化してないと思いたいところ。

 続報を待ちたいところです。

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