空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

やまゆり園事件と杉田議員発言とデモのひとたち

2018-07-28 10:55:12 | ノート


 これはなかなか面白い点を突いている。思うに、安倍首相に対してその良かれと思って・彼に褒められるようにと思って忖度して誰かが行動した場合、それは必ず安倍首相が悪いのである―という理屈を用いてモリカケを論ってきたわけである。従って「安倍晋三に「手柄」を誉めて欲しくてしょうがなかったこと」から、当然安倍首相の責任を問わねばならなくなる。

 ただまあ、それは危険な道なのである。杉田水脈について攻撃の心深き人々の心を忖度して既に暗殺・暴行予告が複数あり、ということは上の理屈なら、杉田議員を攻撃する者たちは全て殺人未遂の犯罪者か、それともその教唆にあたる、ということになる。

働けアホが」といわれましても、そこで「働く」と魔界が現出するのでお勧めできない。



 とまあ、ポリコレ棒が勝手に機能して自分の敵を殴りつけている分には元気に喜んでいるが、その棒の中身は「うちら営利企業なんですがな」という本音を持ってもいるわけであり、倒れる方向性はそちらの「営利企業である」という本質に規定されるわけである。



 とまあ、自分のほうに降りかかってくると…という例。

 また、興味深いポイントはいくつかある。

テレビカメラも取材に来ている」というのは、

BBC France: Butchers demand protection from vegans 26 June 2018

 この記事の文章を想起する:「"The vegan way of life has been over-hyped in the media," Mr Guihard said, contributing to intolerance.

 そして、その物の見方を他者に強要していくスタイルは―”自分の見解に従い、セブンイレブンは・ヨドバシカメラは**すべきだ”などというのは―「Vegans wanted to "impose on the immense majority of people their lifestyle, or even their ideology".」という文章を想起してよいだろう。

 もののみかた・みえかた、行動様式を支配したいという欲求が透けて見えており、そこが「セージウンドー」が嫌われる大きな理由である(我々は自由主義者なのだ!)というあたり、マジ理解して無いな彼ら、という思いを深くする私。

 もう一つ面白い点があり



 いやまあ大阪の団体だから大阪でやるのは尤もなのだが、神奈川の事件なんだからそっちが本家だろ?なんでそっちでやらないん?というポイント。

 要は、支持者・構成員の幅が小さく、狭く、資本の動員力に欠けるのだな。であればこそ、国会議員クラスに対しては「我々は圧倒的な弱者である」という自覚が正当に発するだろう。だが同時にそこらの並みの庶民に対しては絶対的な力をふるえるだけの力があり、この力の隔絶はもはや我々並みの庶民には(暴力的な祟り)神の如く―という古典的な権力についての認識もまあないのかもなあと。

 また、マスコミ向けでもあろう、無駄にアピールに英文を入れているあたりも、並みの大衆からはカンジ悪いよね。「おまえら、どこ向いて喋ってんの?」ってカンジで。

 安倍首相がなんか感じ悪いのは、非支持者・反アベ主義者には理解されるだろうところで、そこを突いたのはうまかった。だが同じような「感じ悪いよね」が自分たちにも向きかねない、向いた場合はどうそれをクリアするかという作戦が立ってないのとちがうかなあというのもメモしておきたい。

 安倍首相が「感じ悪い」にしても、まあその経済政策や外交政策や…がやるそばから破綻失敗があらわになって直接的に我々の生活を破綻させているわけでもなく、一応仮にも多少は数字だけでも良くなってはいるあたり、多少のカンジ悪さも相殺されるが、「アベ、感じ悪いよね、ね! ね! ね! 感じ悪いよね! アベはね! ね! ね!」と言ってくるれんちゅーはいったいどこでおめーらの押し付けがましさを相殺するつもりだ。

 ちーちゃんだったら許す。ちーちゃんは…最近、追ってなかったが、そろそろ高校を卒業しただろうか…マクドナルドもといマグロナルドのバイトはどうしただろうか…。

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