エジルに関して「サッカー選手としてはすごいが、幼稚で言い訳がましい」という日本語ツイートを見かけたので、一言。ドイツのメディアについて。70年以上前のプロパガンダについて言及しても仕方ないので2011年。何回もツイートしているので昔からのフォロワーさんはどうかスルーしてください。
— ベッド紳士 (@Bed_gentleman) 2018年7月22日
いやあ、アレはかなり賢明ですよね。かなり魂ふるわせる名文であるかと。
ドイツ人の真面目なイメージに反して、ドイツのメディアというのはかなり堂々と政治と癒着していて、デマや煽りがものすごい。夫いわく、英語メディアと比べてもモニタリングされておらず、嘘を巧妙に真実だと匂わせる書き方をするのだそう。気の毒だが、今回の標的はエジルだったようで。
— ベッド紳士 (@Bed_gentleman) 2018年7月22日
ということで、なんらかの犠牲として消費されようということに気付いているからこそエジル氏は
「これから話すことは、グリンデル会長のためではなく、あくまで自分が示したいから書くことだ。もう彼の無能さによる、スケープゴートになるのはこりごりだ」「でもドイツサッカー連盟のお偉いさんたちから、あんな扱われ方をされるなら、僕のトルコのルーツを軽蔑し、自分のエゴで僕を政治的に利用するなんて。もう十分だ。僕はそのためにサッカーしているわけでもないし、こんなことをすんなりと受け入れたりしない」
と述べているわけだ。「それは社会にとってとても危険なことだ」と―
kicker エジルからの言葉〜第3章:連盟会長を辛辣に批判、そして代表引退へ 2018年07月23日
関連:「ポリコレ使徒様方のお楽しみのリンチ大会の結果がこれだよ(2018-07-23)」
その結果、市で出している数値と全く同じなこと、被ばくの危険は非常の低いことが分かりました。が、事故の数週間後、突然ドイツからパニック状態の義父母から電話で「今すぐ福島にいる家族をドイツに避難させろ」と言われました。ドイツの新聞で子供がバタバタ死ぬ危険な状態だと報じたれたとのこと。
— ベッド紳士 (@Bed_gentleman) 2018年7月22日
そこで改めて夫はドイツ語の報道を見て唖然。あまりにも酷い科学的根拠ゼロの記事が堂々と掲載されている事に気がつきました。義父母とはその後和解しましたが、その後何年もそうしたデマ記事が日本語に翻訳され、ドイツ国内だけでなく日本でも政治利用されていたようでした。
— ベッド紳士 (@Bed_gentleman) 2018年7月22日
原発事故当時は、エネルギー政策を巡る思惑がベースになっていて、今回の場合は移民政策が次回の政権の鍵になっていると言ったところだろうか。単に一個人の問題として「我慢が足りない、稚拙」と言い切っていいものか、考えさせられる。
— ベッド紳士 (@Bed_gentleman) 2018年7月22日
二流政治家の生存戦略のために、どれほどの資源が浪費されているか―と思うと、まあ私としてはあまり好意的にはなれない。いやまあ、労働者としての生き残り戦略という観点からは合理的ではあるよな、とは思うが。
なおオチ:
そうですね、ただイギリスは一応メインストリームのメディアはトンデモな記事は流石に掲載できないし信頼性や中立性が売りですが、タブロイドは比較的読者に受けるものを提供する。読者はそれをわかった上で読み分けてるんですが、ドイツはその辺の境界線がちょっと分かりづらい。 https://t.co/hEU2gBBwcT
— ベッド紳士 (@Bed_gentleman) 2018年7月25日
日本と同じじゃねえか。
追加
エジルがトルコ移民問題について尽力できる存在だという点はその通り。ただ逃げているどころではなく、ドイツサッカー連盟への批判を英語で発信し、代表引退する一連のアクションは、まさに解決に向かって攻めている行為。 https://t.co/8rDtAn8Raq
— Spica (@Kelangdbn) 2018年7月23日
私はこの見解に組したいが、同時に、こうまでのサッカー大英雄が政治・社会の闘争にそうまで入り込まなければならない状況をも悲しもう。サッカー選手はサッカーやればいいじゃないか。お笑い芸人はお笑いやるのが正しいんだ。これじゃエジル氏、スマイリーキクチコースじゃないか。ひどいよ。
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