Yusufはジブチ和平交渉団を率いんとする：ソマリア

Garowe Online President to lead peace talks delegation to Djibouti Nov 21, 2008

　ソマリア暫定大統領Yusufは外遊よりケニア首都，ナイロビに戻り，先日のNur Adde首相による非難を否認，次回ジブチ交渉団を自ら率いようと述べる。

　Nur Addeは，突如行われたYusufのLibya訪問を，Yusufがソマリア和平交渉をジブチ軸からアラブ軸に移そうとするものと非難したのです。
　ジブチ交渉の結果として提出した，彼の内閣案を否認，大統領でありながら「今やソマリアに政府は存在しない」などと無茶を言い，突然外国要人に会いに出かけるなんて国家元首。そりゃ文句も言いたくなるというもの。

　コレに対して，Yusufは「ソマリアもリビアもArab Leagueの一員だ。だから私は，支持を求めてきたわけだが」と，アラブの枠組み・協力関係強化が目的の外遊であったと主張。アアなるほど，エチオピアに対抗できる新たな後ろ盾が欲しいんですね分かります。

　で，Yusufは，アラブ世界に現在進行中の和平交渉を支持するよう求めるのです。これは幾年にも亙るソマリアの無政府状態・流血の惨事を終らしめる役にたつのだ！と述べるのです。

　そのため―ソマリ人はソマリアを破壊し続けてきた，この状況を変えるため，和平がなされねばならぬというわけなのですが，小異を捨てて大同すべきと主張すべきところですが，『自派の有力者が新内閣閣僚に選ばれていない』ことは捨て得る小異とは彼は見做さない態度をとり続けてきたわけで。

　さ，今後さらに動きに注意であります。
　…リビアの大佐殿が，この困った人生の先輩に何を言い聞かせてくれたかな，ということにはちょっと興味があるなぁ…。