TENZANBOKKA78

アウトドアライフを中心に近況や、時には「天山歩荷」の頃の懐かしい思い出を、写真とともに気ままに綴っています。

ちめい傷

2016年02月14日 | エッセイ
元NHKアナウンサーの講演の中に、「地名の読みまちがいは『致命傷』」というフレーズがあった。
テレビ、ラジオ等でまちがうものなら、放送局にまちがいを指摘する電話がジャンジャン掛かってくるとのことだった。

私も最近、故郷の地名を取り上げているが、こだわりの根底には郷土愛がある。
「中原」は「なかばら」ではなくて、断じて「なかばる」のように。

ところが、先日の大臣の失態は読みまちがいのレベルではない。
例の「歯舞」のことである。

北海道の地名には、アイヌ語の発音に漢字を当てていて、確かに読みにくいものもある。
しかし、北方対策担当の大臣がまちがってはダメでしょう。
なんといっても内閣府特命担当大臣なのだから。
「特命」の肩書きがあまりにも軽すぎる。
ひょっとして匿名大臣かと思うくらいに…

そういえば、原発の再稼働が大きな問題になっていたときに、「川内原発」を「かわうち」とまちがった経産大臣がいて、あのときにも随分と話題になったが。

「地名のまちがいは致命傷」

アナウンサーの読みまちがいと大臣のそれでは次元が違いすぎる。
地名にはこだわりがある。
ましてや歯舞や川内という地名には、そこに暮らす人の生活や幸せにかかわる大きな政治的課題が横たわっている。
それを解決すべきリーダーが、そこの地名も読めないのでは…
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