石楠花の大群落のなかに来ぬうつし世のこといかで思はむ
多良岳の石楠花の美しさを歌った吉井勇の歌で、本ブログで何度も紹介させてもらいました。
他の歌も知りたくて吉井勇の歌集を探しました。(昨年のことです)
古本屋で、もっともネットで探したのですが、昭和22年発行の歌集「天彦」(あまびこ)を手に入れました。
天彦の「羇旅三昧」の章に、多良岳やその周辺を詠んだ歌が収められています。
上の写真の歌は、前回(H25.5.12)のブログで紹介したものです。
今回は、多良岳信仰について歌ったものを紹介します。
雲ふかし山頂きはいづこぞと見えざる多良の社をろがむ
おのづからなる心にもなりぬらむ太良嶽に来て山にしたしむ
「をろがむ」は 漢字で「拝む」、意味はおがむ、礼拝する。(学研全訳古語辞典)
次回は、雲仙を歌ったものを紹介します。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます