鍵の掛かっている書庫の片隅で見つけた宝物。
ネットでどうしても検索できなかった「南に遠く」の歌詞。最後の手段として現場に赴いたわけですが、足で稼ぐことはやはり大事だなと思った瞬間でした。
書庫には他にも、いろいろな宝物が眠っていました。
寮誌「不知火」もその1つです。1982年6月「最終号」には、最後の入寮生としてワンゲル同期のTの名前が寮生名簿の最後に記されていました。
また、大学4年の冬に見た不知火寮最後のファイヤーストームが、1982年12月19日であったことと、
「佐高以来のOB200余名が集い、夜空に『南に遠く』が響きわたった」とも記されていました。
私たちの青春の存在証明を見つけたようで、うれしく思いました。
満ち足りた気持ちで図書館を後に、懐かしのキャンパスを歩き、不知火寮のあった場所を訪ねてみました。
そこは生協の建物に変わっていましたが、周囲の松林がかろうじて昔の面影を残していました。
「此の地に不知火寮在りき」の石柱が建てられていましたが、今の学生さんには昔の話でしょう。
また、「南に遠く」の歌詞の石碑も建てられていました。その裏面には寮で青春の日を過ごした熱い思いが刻んでありましたが、これも今は昔です。
でも、ここで寮生活をおくった人たちには、自分たちの存在証明であり輝く青春の記念碑にちがいありません。(続く)