「奥の細道 むすびの地」に用意された案内板には、芭蕉の句碑の所在地がコースと共に掲載されています。この通りに歩けば、全句碑を網羅できると言う事になりますが、雲行きもこの上なく怪しくなってきたし、私の足を考えるとさすがに全行程・徒歩では無理。
とりあえず近くは徒歩で、後は車で巡る事に。住吉公園の小さな敷地内に見つけた碑は、昭和42年9月9日建立。
【駒にたすけられて大柿の庄に入ば・・・奥の細道紀行 大垣の一節をしるす」
天和3年(1685):芭蕉40歳、前詞に「憂いてはまさに酒の聖を知り、貧してははじめて銭の神を覚る」
【 花にうき世 我が酒白く 飯黒し 】(世間は花に浮かれているというのに、私の酒は清酒ではないので白く濁っているし、米は玄米だから黒いのだよ。)
歩く先々でマンホールを見つけては、脇道にそれてしまう句碑巡り😅、コースも何もあったもんじゃありません。
元禄2年8月16日(現:福井県敦賀市にて)【 さびしさや すまに勝ちたる 浜の秋 】(『源氏物語』に出てくる須磨の秋よりも、種の浜の秋はそれ以上だ、日本一の寂しさだよ)
元禄2年8月15日(現:敦賀市にて)【名月や 北国(ほっこく)日和 定(さだめ)なき 】(昨夜はあれほど月が綺麗だったが今夜は雨、北国の天気は実に読めないものだ)
貞享~元禄年間の作と伝えられています。【 ふらすとも 竹植る日は みのと笠 】(たとえ雨が降っていなくても、竹を植える梅雨の時期には蓑笠を着て作業してほしいものだ。)
中国の伝説で、陰暦5月13日の「竹酔日(ちくすいじつ)」に竹を植えると、枯れないと云われています。
元禄2年8月下旬、「奥の細道」旅の中『高岡三郎(俳号斜嶺)』亭に招かれた折の挨拶吟。
「戸を開けば西に山あり、伊吹といふ。花にもよらず、雪にもよらず、ただこれ孤山の徳あり」
まだまだ続く「松尾芭蕉・句碑巡り」、続きはまた明日・・・・😊
訪問日:2018年10月10日