大阪府羽曳野市野々上、「野中寺」に隣接して鎮座される「野々上(ののうえ)八幡神社」。御祭神は『八幡大菩薩』(野がどうしても堅に見える・・)
創建は不詳「奈良時代~平安時代初期、野中寺の宮寺形式であったと考えられる。永和元年南北朝の争乱の兵火により野中寺とともに焼失。その後、寛文年間(1661~1673)に野中寺の復興に合わせ鎮守社として再建。明治元年(1868)に神仏分離令により野中寺と分けられ、村社に列せられる。一時期。羽曳野市高鷲の大津神社に合祀されたが、昭和23年(1948)に現在地へ復社。」神社由緒より
鳥居からまっすぐ奥に延びる参道。境内は清掃が行き届き、一帯の空気まで清浄感に満ちています。
鳥居の内より神域を守護されるのは、強くて頼りがいのありそうな風貌の吽形さんと、ガキ大将的な風貌の阿形さん。文化8年(1811年)建立の・・多分浪花型に分類される、表情がとても個性的で好ましい一対。
拝殿へと続く長い石段。
拝殿前左右より神域を守護されるのは、天保14年(1843年)建立で、阿吽共に頭に角を持つ、人(狛)の良さそうな顔立ちの狛犬さん一対。印象としてはとにかく可愛い(^▽^)/。
御祭神である『八幡大菩薩』は八幡神に対して奉られた菩薩号であり、奈良時代に始る神仏習合から起った称号、仏教に守られる八幡神を意味します。残念ながら拝所の向こうに鎮座されている御本殿を拝見することは叶いませんでした。
石段参道の下に鎮座される「平和の社」。御祭神は『平和之神』。大東亜戦争にて亡くなられた御英霊を「平和の神」としてお祀りされています。
「上印池顕彰之碑」稲作の水不足に悩む野々上部落にとって、灌漑用溜池として重要な役割を果たしてきた上印池。時代を経て不要となった池は売却され、当社の本殿・拝殿の改築や部落内事業に使われた旨が記されています。
参拝日:2015年10月10日