周南市遠石に鎮座される「遠石(といし)八幡宮」。御祭神は『品陀和気命(ほむだわけのみこと)=(応神天皇)』。
由緒「推古天皇三十年(622)の春、「この地に跡を垂れ国民を守らんとここに顕わる」との宇佐八幡大神のお告げによりご神霊を奉安し、和銅元年(708)この地に社殿を造営したのを創建とします。平安時代には京都の石清水八幡宮別宮となり、 本朝四所八幡の一つとも称されました。江戸時代には毛利徳山歴代藩主の崇敬篤く、祭礼には諸国からも多くの参詣を集め門前は賑わいました。」公式HPより
境内飛地に鎮座される「影向石(えいこういわ)」
社伝に「往古宇佐八幡より神馬にて飛来され磯辺に現れた大石に降り立たれた際のお告げに、「あゝ遠し」とあり、遠くよりこの石に飛来されたことに由来するとされています。 この石は神社の西方の飛び地にあり、影向石(えいこういわ)として地元の人に崇拝されています。」
2015年・2017年の参拝で頂いた御朱印。
参道石段を上りきった先に昭和15年(1940)建造の「銅板葺:神門」、両脇に「袖塀」が設けられており、ここから先はより御祭神に近い神域となります。
向かって左側に赤衣の右大臣、向かって右に黒衣の左大臣。
神門正面に、昭和15年(1940)建造の「銅板葺:楼拝殿」。木造平屋建、銅板葺で、楼門の左右に翼部をのばし、正面に向拝屋根を持つ社殿形式を継承。
拝殿前左右より神域を守護されるのは「昭和47年(1972)」建立の青銅製の狛犬さん一対。「皇紀2600年 昭和15年(1940)」の先代さんは先の大戦の際に供出、こちらは二代目となります。
昭和15年(1940)建造の「銅板葺・三間社流造の本殿」。庇の側面を前室風に囲み、側背面に縁高欄を廻らせ木階七級を設ける。身舎側面に板唐戸を、庇に引戸をたて、妻飾は虹梁大瓶束で華やかな笈形を付し、軒は二軒繁垂木。上質な近代の神社本殿は、神門・袖塀・拝殿・幣殿と共に、2013年12月24日、国登録有形文化財に指定されました。
「儀式殿」
「撫で牛様」
「新宮速玉神社」、御祭神『速玉男神・伊邪那岐命・伊邪那美命』
「松前稲荷神社」
紹介があとになりましたが昭和16年(1941)建造の「手水舎」。社殿と同じく登録有形文化財の指定です。
🍀まだまだ終わらない「遠石八幡宮」の境内、明日に続きます。
参拝日:2015年11月15日&2017年11月29日