9月中旬の日曜日、知立市「知立神社」の境内社『秋葉社』で行われる「秋葉社祭・奉納手筒花火」。
愛知県豊橋市のマンホールデザインにも使われている「手筒花火」。一度は本物を見たいと思っていた二人に、やっとその機会が巡ってきました。知立の某駐車場に車を入れて町に繰り出した二人の前にさっそく登場したのは「奉納玉箱」を担いだ鯔背(いなせ)な一団。
案内では「周辺6町の氏子衆がそれぞれに「手筒花火・大筒・乱玉」などを打ち上げる」という事なので、多分他の場所でも同じような光景が繰り広げられているのでしょう。家々の軒先、境内の入口、どこもお祭ムードが一杯。初めての体験という事もあって、ワクワクがとまりません。
秋葉社の御祭神は『火之迦具土大神 ( ひのかぐつちのおおかみ)』。伊邪那岐命・伊邪那美命二柱の御子神で火の主宰神とされています。その神に奉納する花火、これ以上相応しいものは無いでしょう。境内では正装した神社関係者に氏子の方々が勢揃いされて、見ているこちらも自然と身が引き締まります。
厳粛な雰囲気に包まれて神事も終了した様子。参拝を終え御朱印もちゃんと手書きで頂けました (⌒∇⌒)。境内の外からは奉納玉箱を担ぐ一段の小気味よい長持ち唄が聞こえてきます。
市内6町の若衆が「奉納玉箱」を担ぎ「長持ち歌」を歌いながら練り歩く・・これがまた何とも耳に心地よく、気分を盛り上げてくれるのです。去年の長野県で遭遇した「小野・矢彦の田ノ実祭」で初めて聞いた若衆の長持ち唄。あれ以来、すっかり魅了されてしまったらしく、独特の節回しを聞くだけで胸アツ(〃∇〃)
鯔背な若衆の後ろから続いてやってきたのは、揃いの法被に身を包んだ何とも可愛らしい「奉納玉箱」を担ぐ小さな列。将来の若衆を見守る男衆の目配りの優しさ。もう一挙手一投足に目頭も熱くなり「がんばれ!」と心の声。
4時を回ったところで神社に戻り、これから繰り広げられる予定の花火見物の場所確保(笑)。折角、朝早くから高速を使ってここまで来たのですから、人の頭を見るのは避けたいもの。と思ったのですが、手筒花火の奉納までにはまだ3時間近くの待ち時間(^^;) その間に消防車が出動、重要文化財の「多宝塔」「拝殿」、鎮守の森一帯に放水が行なわれます。
雅な楽に合わせて巫女さんたちによる奉納舞。次第に遠ざかる昼間の明るさにとって代わる秋の夜の気配。
さぁ、いよいよ夜空を焦がす炎の神事が始まります。観覧席のあたりも急に人の数が増えてきました。明日のブログは「火花に浄められる知立神社・奉納手筒花火」の紹介です。
撮影日:2011年9月18日
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