車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

伊奈波(いなば)神社~其の一 in 岐阜県岐阜市

2020年02月10日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・岐阜県

岐阜市伊奈波通りに鎮座される「伊奈波(いなば)神社」。美濃国三宮で、式内社「美濃国厚見郡 物部神社」の論社。

御祭神は、垂仁天皇の第一皇子で、この地の開拓神である『五十瓊敷入彦命(いにしきいりひこのみこと)』。さらに妃の『淳熨斗媛命(ぬのしひめのみこと)』、母の『日葉酢媛命(ひばすひめのみこと)』、外祖父の『彦多都彦命(ひこたつひこのみこと)』、臣下の『物部十千根命(もののべのとちねのみこと)』を配祀。これらの神々を『伊奈波大神』と総称します。

二の鳥居前より神域を守護されるのは、岡崎型狛犬さん。日当たりの加減でしょうか? 吽形さんの見目の新しさに比べて、阿形さんは酷く苔むしています。

社伝に「朝廷の命により奥州を平定した『五十瓊敷入彦命』は、その成功を妬んだ『陸奥守豊益』の讒言により、朝敵とされて現在の伊奈波神社の地で討たれたという。景行天皇14年、『武内宿禰』が稲葉山北西の椿原(現在の岐阜公園内の丸山)に『五十瓊敷入彦命』を祀ったのに始まるとされる。天文8年(1539)、斎藤道三が稲葉山城を築城するにあたり、現在地に遷座。その際『物部十千根命』を祀る「物部神社」を合祀し、稲葉山城の鎮守とした。以降、岐阜の総産土神として篤い崇敬を受けた。」

鳥居の内、下界と神界をつなぐ神橋は、神のみが渡ることを許された神聖な場所。神橋の正面には長い石段が真っ直ぐに楼門へと続いています。

 

楼門の傍らから神域を守護されるのは、明治45年(1912)4月5日建立の狛犬さん一対。尖った三角の鼻のせいで、グリム童話に出てくる「悪い小人」のような顔に見える😅

石段を登りきった先に、桧皮葺の神門。神門の奥に拝殿・幣殿・本殿と続きますが、私達が目に出来るのは拝殿まで。

神門に施された彫刻は、深い木々の中を駆け抜ける麒麟。左右の貫には阿吽の龍が睨みを利かせています。

神門脇より神域を守護されるのは、文久3年(1863)5月建立の、浪速タイプの狛犬さん一対。規模の大きな神社らしく、奉納される狛犬さんは様々な地域性を持っているようです。

狛犬さんが座す玉垣を支えるのは、大正3年(1914)4月建立の逆立ち狛犬さん一対。獅子顔の狛犬さんですが、これはとても珍しく、ご亭主殿は大喜び😍

広大な敷地を有する「伊奈波神社」、続きは「伊奈波神社~其の二」で😃

参拝日:2012年5月14日


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