昨日に続いての「伊奈波神社」。広い境内には、幾つもの末社・境内社が鎮座されています。この楼門は末社「黒龍神社」から見たものですが、新緑の木々とのコントラストが、まるで版画絵のような美しさ。
神社の最も重要な場所は神門の向こうで、一般参拝者には立ち入れない世界です。入れない世界だから尚更興味が湧き、ついついその先を覗き込みたくなるのですが・・神門内の左手には、奈良正倉院と同じ造りの「校倉」がありました。
神門の左手には「神厩舎」があり、木製の白い神馬が静かに佇んでいます。
一の大鳥居から二の鳥居へと進んだ先、神事案内板の前には、参集殿側で寝そべる対の龍を見つめながら、ゆったりと体を伸ばす龍。
当神社の旧鎮座地であった丸山には、烏帽子岩と呼ばれる奇石があり、古くから奉祀されてきたと言います。神橋の右手に祀られている「烏帽子岩」は、社殿の造営の折に境内から出土したもので、丸山の烏帽子岩の影向石として安置されました。その横に並ぶ「御足台石」は、御祭神の『五十瓊敷入彦命』が長良川を船で渡った際、足台にした石と云われています・
楼門の右下にある「神滝」から流れるご神水は、本殿から黒龍社を巡って楓稲荷神社まで流れ落ちていると言われています。
『高竉神』が祀られるのは、境内社「黒龍神社」。『伊奈波大神』を現在の井之口谷へ奉遷する以前より、この地に祭祀されていたと伝えられています。「黒龍神社」の右手に鎮座されるのは「和歌三神社」、御祭神は『住吉神、玉津島神、人丸神』。
「黒龍神社」の右手、玉垣に守られた結界の中には「龍頭岩」。確かにこうして見ると何かの頭のように見えますが、それが龍かといわれると・・・・微妙(神聖な龍頭にお賽銭は如何なものかと・・・・)
手水舎の右手にある「末社:いなば大黒社」、御祭神は『沢田十蔵』の作と伝えられる『大己貴命:御神像』。宝永6年(1709)に御鎮座されたと云われます。
朱色の鳥居と祠が鮮やかな「末社:楓稲荷神社」、御祭神は『宇迦之御魂神』
「末社:金山神社・愛宕神社」、御祭神はそれぞれに『金山大神・迦具土神』。
「末社:秋葉神社」、御祭神は『迦具土神』。「愛宕神社」と「秋葉神社」は共に同じ祭神が祀られており、古くより火伏・防火に霊験のある神として知られています。
参拝日:2012年5月14日
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます