揖斐関ヶ原養老国定公園に属する幅4m・落差32mの美しい直瀑「養老(ようろう)の滝」。「日本の滝百選」及び、「養老の滝・菊水泉」として、名水百選にも選定されてます。
公園駐車場(一日500円)から1.2km 、一般の人で徒歩30分・・と言うことは私の足では、軽く小一時間・・・😔 折角ここまで来て滝を見ないのは、大好物のカニを前にして食べないのと同じくらい残念なことだよね!。と、変なたとえに笑われながら、滴るような緑の道を進んでいくと右手に大きな句碑を発見。
【去りかき瀧の養老みょうけんはし】作者は『大野万木(ばんぼく)』
滝へと続く道は少しずつ角度を増していき、五月の日差しは思いの他体に熱をこもらせます。でも養老の森はそんな事とっくに承知とばかり、木々はまぶしい光をさえぎり、涼やかな風をおくりこんできます。
「おたきみち」と書かれた古い道しるべ、その指差す方向から、かすかに聞こえてくる水の音。半そでから出た腕がほんのりと冷たさを感じ始める頃、道は自然道の様相を見せ始めました。
片側に設けられた石積みの水路は、今はほとんど水の無い状態、でもきっと流れは急だろうな。水量が多ければもっと素敵だった?・・・いやいや、道幅に比べてこの広さは脅威かも😅
水の音は徐々に大きさを増し、やがて緑の木々を振るわせるほどの音となって聞こえて来ました。ここから滝の前まではまだそれなりの距離ですが、それでもまっすぐに落ちる滝の姿が見えます。
流石は有名な観光名所、訪れる人も多く、何度かカメラのシャッター係りを任命されました😊 もちろん、私たちも養老の滝をバックに、貴重な記念写真を残せることが出来ました。 旅先で出会う美しい風景は、どんなご馳走よりも心を満たし、そして遊び心もくすぐります。
滝の水を飲んだり、両手に受けたり・・・視覚の遠近感を利用した撮影はもうお約束事😊 飲み干す役はご亭主殿、両手に受けるのは私・・ちなみにここにいた観光客の皆さん、同じような事をして楽しんでいました。
まっすぐに流れ落ちた滝は、まるで渓流の風景を思わせながら岩の隙間を縫って流れてゆきます。
観瀑場には、明治百年記念事業として、養老観光協会が建立した「続日本紀等銘文碑」が建立。鋳銅製円柱の銘文には、『頼山陽』が「続日本紀、古今著聞集」に記した養老関係文書が刻印されています。
ご丁寧に記念スタンプまで用意されているあたりが、観光地らしい配慮ですが、紙は自前😄
これは「丁石」と呼ばれるもの。かってこの「瀧道」の道筋には、滝20丁から滝1丁までの丁石が建てられていましたが、明治の養老公園開発工事で、数基の道標が紛失し、本来の位置も多くが不明となりました。
明日は、古今著聞集に記載されている「養老孝子伝説」にゆかりの「養老神社」の紹介です。
訪問日:2012年5月13日
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