車泊で「ご当地マンホール」

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養老(ようろう)神社 in 岐阜県養老町

2020年01月07日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・岐阜県

養老郡養老町、養老公園内に鎮座される「養老(ようろう)神社」

御祭神は『菊理媛神(くくりひめのかみ)・菅原道真・元正天皇・聖武天皇・天照大神』

社伝に「創建時期は不明。「養老孝子伝説」の源丞内ゆかりの神社といわれ、奈良時代養老年間以降と推測される。平安時代、美濃国神明帳には「養老明神」と記載されている。 永正元年(1504)、『菅原道真』を合祀し「養老天神」に改称。明治初期、近くの『元正天皇・聖武天皇』の祭場を移転し合祀。この折に「養老神社」に改称される。」

深い緑と、滝から流れ落ちる澄み切った水の力を受けて、社殿の一帯は何とも云えず良い空気に満ちており、思わず深呼吸。場所柄なのか、有名な観光地の中で目立たないと云う事なのか、参拝される方は多くありません。

そんな静かな時間の中で、神域を守護される狛犬さんはひたすらに穏やかで優しい顔立ち。

拝殿の近くには「養老孝子伝説」のもととなった「菊水泉」が清浄な水を湛えて鎮まっています。老いた父親を養う樵の源丞内。貧しい樵の稼ぎでは父親の大好きな酒を買うこともままならない・・。そんなある日、山中から漂うお酒の匂いに誘われた源丞内は、流れ落ちる酒の滝を見つけました。 親を思うその心根が、滝の水を酒に変えたのだ・・その話は遠く都にまで伝わったと言います。

この地を行幸した『元正天皇』は、【醴泉は、美泉なり。もって老を養うべし。蓋し水の精なればなり。天下に大赦して、霊亀三年を改め養老元年と成すべし】との詔を出し、元号を「養老」と改元しました。

この『源丞内(げんじょうない)』さん、実は養老の駅前で、瓢箪を手にして出迎えてくれます。

養老神社の西に鎮座する「金刀比羅神社」。以前は養老町飯ノ木の源氏橋付近にあったと云います。

この地には、かって平治の乱に破れた『源義朝』主従を、飯ノ木の村人が柴船に乗せて逃がしたという伝説が残されており、以来、その橋に源氏橋の名がつけられました。それと「金刀比羅神社」の関係は特にありませんが、本来は海上交通の守り神とされる「金比羅神社」が何故こんな山中に祀られているのか? 疑問に思って色々調べた結果、古き良き日本人の神仏への崇敬の逸話と共に、たまたま見つけた、弱き者を哀れと思う庶民の「昔話」でした。

もっと丹念に見ていけば、まだまだ珍しい発見があったと思われる「養老の滝」と「養老公園」。ですが、この後を考えると体力は温存しておかねば😣。名残惜しさを残して次に向かいます。

参拝日:2012年5月13日


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