三朝温泉といえばまず最初に思い出すのが、マンホールのデザインにも使われ「国登録有形文化財」にも指定された「三朝橋」。
「三朝温泉街を東西に貫流する三徳川に架かる,橋長69mのRC造7連桁橋。4本の円柱と貫,肘木等から構成される橋脚に,桁高を抑えたT形桁を載せ,床版両端で板敷風に目地を切り,橋上には擬宝珠高欄,春日燈籠を設けるなど木橋を意識した丁寧なデザイン。」文化遺産オンラインより
橋を渡ればそこはそこはもう「湯の町:三朝」河原温泉への降り口に寄り添い恋を語らうのは映画「三朝小唄」の主人公たち。
「村娘のお久と、東京から来た青年:俊夫」。互いを想いあいながらも最後は離れ離れになってしまう悲しいラスト。このシーンはきっと二人が一番幸せだった瞬間なのかも。
対照的な顔出しカップルは多分、湯治に来たどっかの若ボンと、綺麗どころのお姐さん。隅にひっそり、縁結びのカジカ蛙も友情出演(笑)
観光センターの記念スタンプは、河原の露天風呂で湯あみする日本髪のお姐さん。
観光センター向かいにある「大綱引き資料館・陣所の館」は、庶民にはちょっと嬉しい(笑)入場無料の施設。
館内には、三朝温泉で毎年5月に開催される「花湯祭り:陣所の綱引き」に使用する藤葛の大綱、ご神木、他にも様々な祭りの小道具が展示されています。
「東が勝てば豊作、西が勝てば商売繁盛」。どちらが勝っても吉祥の占い神事は、2009年に国の無形民俗文化財に指定されました。
三朝トンネルの入り口壁画には、「陣所の綱引き」の様子が鮮やかに描かれています。
ラジウムがアルファ崩壊したラドンが含まれ、世界でも有数の放射能泉として知られる三朝温泉。大正5年(1916)に内務省がラドン含有量が世界2位であると発表した事でいちやく有名に。それと共に温泉街も大きく発展しました。三徳川の両岸に旅館が立ち並ぶ風景は情緒的で、不思議な懐かしさを感じさせてくれます。
国登録有形文化財に指定された「大橋旅館」は昭和7年(1932)の建築。入母屋破風の重厚な玄関は宮大工の手によるもので、客室も一室ごとに粋が凝らされているとか。たまたま通りかかった旅人の足を止めさせるには充分の佇まい。
雨の温泉街を歩き「かじか橋」まで。橋のたもとに建立されていた句碑ですが、誰が何と書いているか・・ こういうのを見てしまうと詳細を知りたいと思うのですが、手掛かりなし(-"-)。
ところで・・・「三朝温泉には、恋愛を成就させる不思議な「カエル」がいる」・・・何時からか、そんな噂が流れました。
うわさの「かじか蛙」。今では顔出しパネルに観光案内看板等々、温泉街のあらゆる場所に出没し、通り過ぎる人を見守っています。
大切な人への手紙、かじかのポストに投函したら、きっと想いが届くかもしれませんね(*^^*)
撮影日:2012年4月20日
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