大阪府茨木市西穂積町にある「辯天宗飛龍山:冥應寺」、一般的には「茨木弁天」の名で知られています。高野山真言宗の流れを汲む仏教系新宗教に分類される宗教法人ですが、今回は参拝ではなく、ネット情報でこの辯天宗本部の桜がとても綺麗で、尚且つ誰でも入れるとお聞きし、マンホール収集も兼ねて訪問させていただきました。
実際に境内に足を踏み入れて、見事な桜並木もさることながら、信者とは思えない沢山の人たちが花見を楽しんでいる様子に、本当に驚かされました。ここが特定の宗教施設なんてとても思えない・・門戸の広さと、それに比例する和やかで心浮かれる賑わいです。
たまに経験する宗教施設特有の排他的な雰囲気が全く無かった事が有難く、花を楽しむ前にご挨拶を兼ねて参拝させていただきました。『辯才天』をご本尊としておられるからか、拝所はとても華やかに彩られています。
弁財天様へのご挨拶もできました。さぁ今日は、今を盛りの桜の色香に酔いしれるべく境内へ。
花見に来ていながら、できれば人ごみは避けたいという我儘極まりない二人(^^;)。でもそんな贅沢な願いが意外なくらいすんなり叶えられる境内の広さに、改めて驚かされます。
華の下では、絢爛たる彩に負けじと甘い香りを振りまく水仙が、可憐な姿で私たちを呼び止めます。
朱の欄干に降り注ぐ桜の薄紅は、まさに春爛漫!!
境内の中央、春霞の空を背景に聳える高さ73メートルの「水子供養塔」。供養塔としては日本一の高さとか。実はこの塔は名神高速下りを走行中にいつも目にして、どこの何なのか気になっていたのですが、ここでやっと何であるかが判明しました。
塔の外壁には童子像をかたどった25000枚のタイルが飾られており、内には沢山の花が並べられているのが見て取れます。塔の周囲は赤い水を湛えた池がしつらえられており、その様を形容する言葉が見つけられません。
場所を移し、境内奥の一画に建立されている不思議なマシンのような物体は「萬国戦争受難者慰霊塔」。笹川良一氏と元アメリカ合衆国大統領ジミーカーター氏の宣言文がそれぞれ日本語と英語で碑に刻まれています。
慰霊塔の傍らには手水舎が・・・これはいわゆる忠魂碑と同じ感覚で拝礼してよいのでしょうか・・いずれにしても難しい話は抜き。今は先の大戦によって散華された御霊に、受難された方々への慰霊塔に手を合わせ、静かに頭を垂れましょう。
ところでこの手水鉢ですが・・なんと新石器時代(約1万年前)の遺物だそうです。重量は約4500kg、周囲の穴は永い年月の雨のしずくによって穿たれたものだと木札に書かれています。
広場に至る通路の片隅を彩るのは薄桃と白が入り混じった八重咲の椿。きっとちゃんとした名前が有るのだろうけど・・わからなくてごめんね。
深く目をやれば、開花の時を静かに待つ深紅のシャクナゲ
ああ、そういえば、信者会館の入口近くに一体だけになった丹後系の狛犬さんが置かれていました。吽形さんの流れる顎鬚に絡まるように寄り添っている小さな子狛がとても愛らしく、何処から運ばれてきたものなのか気になります。
と、ついつい脱線してしまうのが私の悪いくせ(笑)。今日は美しい桜を楽しむ為に来たのだから、しっかりと目に焼き付けなければ(*^^*)
枝垂れる八重も、凛と咲くソメイヨシノも・・どの桜もそれぞれに美しく、見る人の心を捉えて離しません。このような場所を与えて下さった「冥應寺」の方々に心からお礼申し上げます。
薄紅の桜の傍らに建立されていた句碑。
【 春秋を 極めてしだれ 桜かな(稲垣 汀子)】
訪問日:2008年4月5日
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年明け間もない真冬に春爛漫の桜のブログと言うのも如何なものかと思いつつ・・過去の思い出を綴るブログなので、季節の矛盾はご容赦を。この指がキーを叩けるうちに。この頭が過去の記憶を辿れるうちに・・・
茨木弁財天の見事な桜を、不思議な気持ちで見ていました。
訪問日:2008年4月5日
最後の訪問日を見て、安心しました。日本の季節を変える魔法を、貴方がいつの間に使えるようになられたのかと、驚いていたからです。
取り止めのないコメントで、すみません。
私が望む場所へ
望む時間へ連れて行ってくれます(*^^*)
季節を変える魔法・・
そんな魔法が使えたら
私はどんな季節を選ぶのだろうかと
しばし考え込んでいました。
春夏秋冬、
どの季節にも愛しい思い出が一杯で
多分、選べないんだろうなと思います(笑)
優しいコメント、有難うございます。
素敵な場所ですね。
正月は新春、とも言いますから、
まんざら季節外れでもないかも・・?
桜咲くころ、私はなにやってるかなぁ。
少なくとも、今取り組んでることは終わらせないと😅
こうやって、豊かな過去を振り返れるのは良いことですね。
ご主人のリハビリはいかがでしょうか。
おふたりが、桜のように心豊かな週末をすごされてることを願います😊🙏
冬独特の薄さ寒い灰色
花咲く季節にはまだほど遠いです。
それでも季節はちゃんと移りゆき
この日見た光景にまた巡り合える筈。
まかろんさんの中で育てた花が開くのも
きっとそんなに先の事では無い筈
楽しみに、楽しみに待っています(〃∇〃)