銚子市馬場町に門を構える真言宗寺院「飯沼山・円福寺」。坂東三十三ケ所観音霊場二十七版札。『十一面観音』を本尊とします。 境内はかなりの距離で二つに分かれており、御朱印は大師堂や本坊のあるエリアでいただく事が出来ました。
今回、飯沼観音は二度目の参拝。と言うか、こちらの大師堂・納経所エリアが初めての参拝。実は大師堂と観音堂エリア、街中を挟んで200mほど離れています。もともと銚港神社の狛犬が目当てだった私たち。隣接していた観音様に知らん顔もどうかとお参りしたと言う、今から思えば結構罰当たりな経緯だったので、この場所の存在など知る由も有りませんでした。なので二度目の参拝、まずこちらから。 嘉永元年(1847)再建の「大師堂」、内陣には阿弥陀・観音・勢至の弥陀三尊が奉安されています。
「大師堂」の向背には、優雅ともいえる表情で雲の波間から下界を見る龍の彫刻。
左右の木鼻には阿吽の獅子、その下には波間に遊ぶ亀の彫刻があり、それぞれに見応え充分!
「龍神堂」には、『国木田独歩』の父が乗っていたという「神龍丸」の船首像が安置。
船首像とは 航海の安全を願って舳に取り付けた彫刻で、信仰の対象の姿を象ったものです。「龍神堂」に安置される船首像は、宝珠を捧げ持つ異国の女性だそうで、側に写真がありました。
お堂の前より、異国の女神?を守護をされるのは、何ともユニークな顔立ちの狛犬さん一対。 異国風の女神の守護には、どことなくエキゾチックで異国風な狛犬さんは適任なのかも。
一度も見たことが有りませんが、某局の朝ドラ「澪つ○し」で有名になった【ほととぎす 銚子は国の とっぱずれ】 この句は江戸で「ふる帳類(古紙)」を商いとしていた『鈴木金兵衛』こと「古帳庵」の句。 銚子は関東地方の最東端に位置し、北は利根川、東南は太平洋に面しており、突端に立って見渡せば周りは全て広大な大洋。それはまさしく「国のとっぱずれ」からの景色だったのでしょう。 帰宅後にその句碑が「円福寺」にあったと知った時の悔しさときたら・・、今度こそはの思い、無事リベンジできました。😊 句碑には、妻:古帳女の【行き戻り 瓢(ひさご)を冷やす 清水哉】も併記されています。
旅先で「これ!」と思うものに出会ったのに、写真がないと言うのは非常に悔しいものです。 できれば再訪をと願ってそれが叶うと、あれもこれもとつい余計なものに目がいくのも困ったもの。で、結局、またしても必要なものを写し損ねると言う・・😱、何というの負の連鎖。 このエリアにはまだ沢山の建物もあったのですが、生憎と手元に画像等の資料がありません😅 そんなこんなで、「飯沼観音:其の一」は、真言宗のお寺らしく「修行大師像」で。
参拝日:2019年3月12日
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます