松山市平田町に鎮座される「式内社:阿沼美(あぬみ)神社」。御祭神は『大山祇神(おおやまつみのかみ)、月讀神(つくよみのかみ)、高靇神(たかおかみのかみ)、雷神(いかづちのかみ)』。
由緒「延喜式神名帖に伊予国温泉郡阿沼美神名神大とある社なり。武国凝別の皇子及十城別王の裔は此に阿沼美の神を奉祀し深く尊崇、河野氏は三島の神を併せ奉り阿沼美三島大明神と称へ社領三百二十余町を寄進、三島新宮とも称したが天保五年旧号に復し明治四年郷社に列す。」愛媛県神社庁
〆鳥居を潜った先に二の鳥居、そこから更に石段を登るとやっと境内が見えてきます。このあたりの神社はいずれも小高い場所に位置しておられる為、足に自信の無い者には少々難儀な参拝。
境内入り口より神域を守護されるのは、天保14年(1843)11月吉日建立の玉乗り狛犬さん。阿吽共にとても大きな玉で、まるで運動会の父兄参加競技で頑張るお父さん。で、この表情からすると、勝ったのは阿形さんですね😆
境内には他にも摂社・末社が鎮座されていたのですが、降ったり止んだりの雨に急かされて思うように身動きが取れません。こういう時は潔く諦めるのも大事な心得なのです😔
拝殿右手に建立されているのは「阿沼美宮得石額之碑」。天保四年に社前御幸橋を修理したとき地中から石額が出土したそうで、拝殿内に写真が架けられていましたが、暗くて撮影は失敗。
拝殿額の上に架けられていた「誠天道誠人思道」の文字額。誠は天の道なり 之れを誠にするは人の道なり・・・
同じ場所に架けられていた奉納絵馬。龍と戦っておられるのは雷神でしょうか?
木鼻の獅子は全体に丸みをおびた柔らかい線で彫られており、非常に穏やかな印象を受けます。一般的に目に玉が入れられるときつい印象になるのですが、こちらではその目ゆえに、更に優しさが増してあどけなくさえ感じられます。
「折敷に波三文字」の御神紋の上で飛び跳ねるのは、拝殿の留蓋獅子。雨にも負けずに飛び跳ねる阿吽の一対の表情が二者二様で。
冷たい雨の下で静かに佇む地元出身者方々の慰霊碑。今こうしていられるこの場所に立てる幸せを心から感謝し、境内を後にしました。
参拝日:2011年6月12日
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