大阪府守口市馬場町に鎮座される「高瀬(たかせ)神社」、御祭神は『天御中主命(あめのみなかぬしのみこと)』。式内社で、旧社格は村社。
創建は不明。社伝では「聖武天皇の勅願により行基が高瀬里に鎮座したものとされる。江戸時代中期、高瀬神社が再興。現在の社殿はこの時のものと伝えられる。」
日本神話によれば『天御中主命』は、天地開閉の時、高天原に最初に現れた神とされています。天孫降臨以前から大和の国にい坐(わ)せし神とも云われ、太古よりこの地の氏神として奉祀されました。
社殿前より神域を守護されるのは注連縄に紙垂飾り、更に白い前垂れを付けられた浪花タイプの狛犬さん一対。まん丸いお鼻に親近感アップ(笑)
拝殿の向背の上では、細長いのにがっちりした体格の木彫りの獅子が、満開の牡丹をしょって、境内を見ています。
貫の龍は何というか・・・とってもユニーク(^^;)
阿形さんなんて完全に爬虫類顔ですよ
「境内社:稲荷社」
境内の一画に『衣笠内大臣』の歌碑。
【 さしのぼる 高瀬の里のいたずらに 通う人なき 五月雨の頃 】
「高瀬神社」が鎮座される一帯は旧大和川と淀川の合流地点であり、土砂の堆積のため浅瀬となる事から、古来より「高瀬」と呼ばれていました。高瀬川は古くより歌に詠まれ、「高瀬の里」「高瀬の淀」など有名な枕詞として使われました。
参拝日:2009年11月16日
------------------------00----------------------
一口メモ
『衣笠内大臣ー衣笠 家良(きぬがさ いえよし)』、鎌倉時代初期から中期にかけての公卿・歌人。新三十六歌仙の一人。勅撰和歌集に69首が収録されている。
私の一押し(新勅撰三十八に収録)
【 玉ぼこの 道のゆくての春風に 誰が里しらぬ 梅の香ぞする 】
珍しいご祭神さまですね、うきうきします!
こちらの神社でも祀られていたのですね!!
オカルト・おまじない界隈で
いくらか知られている神さまですが、
・・訳がわからない神さまですよね・・・。
ほんとにそんな神いたのか、
というか古代日本人は何を考えてそんな神を思い、
祀ったのか。
なんか取ってつけたような不自然さに、
実在性を疑いたくなる神です。
でもそんな掴み所のない神を、
粛々と永く祀ってきた人々の思いが尊いと思います。
>玉ぼこの 道の〜
良い歌ですね。
梅の花を思って、しずかに春を待ちましょうか。
お茶を飲んで、無理せずお過ごしくださいね😊
古代の人は天をどう捉えていたのか
御神名を見ていると
真剣に考えこむ事が多々あります。
全ての自然界のすべての万物が神である
日本の八百万の神々を突き詰めると
結局、そこに行き着くのですが
それぞれに固有の御名を与えた人は
どんな思考の持ち主だったのか
考え始めると止まらなくなりますね(^^;)