昨日に続いての「滑河観音」。まずは参道から見る「観音堂」の画像から。
いきなりの不思議な石像、実は観音堂の前に置かれている「香炉」。左右に同じ顔(?)があります。 これが獅子なのか、それとも別の空想上の生き物なのか、二人で考えましたが答えが出ません😩
観音堂の外陣・左右には「大黒天」と、赤い帽子と前垂れ姿の「お賓頭盧(びんずる)様」。 木彫りの「大黒天」はそれなりに年代を経ているようで、顔立ちも実に個性的。子供の頃のお隣のおばあちゃんがこんな顔だったなとついつい思い出し笑い😅 「おびんずるさん」は十六羅漢の第一とされており、撫でると除病の功徳があるとして、なで仏とも呼ばれています。膝のテカリに人々の願いが伝わってきます。
本堂裏側には「天満神社・金乃比羅神社・熊野神社・白山神社・稲荷神社」が仲良く並んで鎮座。
「銅造宝篋印塔」は、享保3年(1718)に『小幡内匠』により鋳造。 三段の石基壇の上に、鋳造製の宝篋印塔が精巧に作られており、美術的にも価値の高いものとして、千葉県有形文化財に指定されています。
「宝篋印塔」の近くに、異なった種類の松が根元で一つになった珍しい「夫婦松」があります。一般に「夫婦○○」と呼ばれる木と違って、異なった種類の夫婦木は珍しく、こちらも市の文化財指定です。
「夫婦松」の傍らには、貞享三年『芭蕉』四十三歳の時の句が刻まれた碑。
【観音の 甍みやりつ 華の雲】これと同じ句碑は、芝山町の「芝山仁王尊」にもありました。
境内の一画に建つ「子安観音堂」。安産子育てにご利益がある「観音像」が奉祭されており、毎年、節分前後になると、地元や近隣の女人衆が連れ立ってお参りにくるそうです。
「子安観音堂」に隣接して建つのは「弁天堂」、七福神の紅一点『弁財天』を奉祭。
「地蔵堂」の近くに建つのは、真言宗の開祖『空海(弘法大師)』を祀る「大師堂」。
下総七福神のひとつ「毘沙門天」、別名を多聞天といい、商売繁盛、福徳円満のご利益があります。 千葉では色んな場所で「七福神巡り」の幟やポスターを目にしましたが、もしかして流行なんでしょうか?
高齢化社会を迎えて一番心配なのは、自分の存在が不確かになる・・つまりボケてしまう事。 「ぼけ封じ道祖神」は、中興第二十世が感得した「道祖神」を彫刻させ、奉祀したもの。 決して他人事でもなく、遠い先の話でもない切実な心配事、しっかりと手を合わせて来ました🙏🙏。
と最後まで書いて、「地蔵堂」を忘れていた事に気がつきましたが、すでに後の祭り。 何でも『左甚五郎』作の木製の馬がその中に置かれていたとか・・・ため息しか出ません😭
ご詠歌【おとにきく なめかわてらのけさがふち あみころもにて すくふなりけり】
参拝日:2019年3月16日
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