車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

水郷の町・佐原~其の一 in 千葉県香取市

2019年11月04日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・千葉県

利根川水運の中継基地として栄えた佐原には、今も江戸情緒あふれる古い町並みが残っています。 緑の影を落とす柳が小野川の川風に吹かれる様は、まさに「北総の小江戸」、そして「水郷の町」です。

そもそも「国重要伝統的建造物群保存地区」と聞いただけで、訪問先に決定してしまう私。 まれにもの凄く「外れ😩!」な地区もありますが 、大抵は来て良かったと思える場所です。 今回も多分にもれず「来てよかった素晴らしい町」をじっくりと散策し、堪能しました。 何しろ2014年と2019年、二度に渡って町歩きを決めた位ですから、惚れ込みも格別なのです。

町並みは、佐原が最も栄えていた江戸時代末期から昭和時代前期に建てられた木造町家建築。 明治の大火の後に建てられた重厚な蔵造りの店舗建築、洋風建築などから構成されています。

行ったり来たりを楽しんだ佐原の町並み、あまりにもウロウロし過ぎて、どの建物が何のお店だったのか、殆ど覚えていません。それでも僅かな記憶と、香取市のHPを参考にお気に入りの建物をピックアップしてみました。

駐車場に車を入れて最初に遭遇するのが、大正3年(1914)に建てられた「旧三菱銀行佐原支店」。イギリスから輸入した煉瓦造二階建ての洋館で、県内でも有数の洋風建築として知られます。

さぁ、次は「お江戸見たけりゃ佐原へござれ、佐原本町江戸まさり」と唄われた商家町へと歩を進めます。 土蔵造りの佇まいに、不思議なほどマッチした「癒し雑貨つきのうさぎ らぱん」の「うさぎ」。法被姿で旗指物を持っているのは「忠敬うさぎ」。そしてサングラスが何故か似合う白ウサギ😅

「中村屋乾物店」、明治25年(1892)に佐原を襲った大火直後に建築されたもの。その為か、建物は当時最高の技術を駆使した防火構造で、壁の厚さは約45cmもあるそうです。 先の「らぱん」とよく似た店構えですが、こちらの建物は県指定有形文化財となっています。

小野川にかかる「忠敬橋」をそのまま進むと、右手に黒土蔵造りの「十三里屋(旧正文堂書店)」。明治13年(1880)の建築で、二階窓の土塗の開き戸と、登り龍、下り龍を配した看板が特徴です。

お店の前を通ったら懐かしい甘い匂い・・「十三里屋」はお芋屋さん😊。暖簾には、山積みの「十三里芋」をのせて水郷をいく船・・この太鼓暖簾のデザイン、とても洒落てます。

ちなみに、2014年に佐原を訪問した時の「正文堂書店」の画像。これから見ると、まるで別物。

天明2年(1782)創業の「蕎麦処:小堀屋本店」。現在の建物は、明治25年(1892)の建築。 表のガラス戸は、明治35年(1902)に旧佐原市で初めて使われたと言う事・・アップで写しておくんだった😣

こちらは文化元年(1804)創業、佐原で八代目の老舗「福新呉服店」。建物は明治28年(1895)築です。 佐原の商家の典型的なつくりのこのお店で、ご亭主殿は素敵な藍染めのTシャツを購入しました。

「福新呉服店」の店内には古い節句人形が飾られており、自由に見学させていただけます。 これは五月端午の節句に飾られた「加藤清正の虎退治」。男の子は強く逞しくあるようにとの願いがこめられています。

柳に飛びつこうと頑張る蛙の姿に、努力する事を悟ったという「小野道風青柳硯」の一場面。 珍しい人形ですが、実は外にも「弁慶の引き摺り鐘」など、変わった人形が幾つもありました。

もう一つ、おそらく結納か何かで一緒に飾られたと思われる「高砂」、共に白髪の・・・ですね。

そこから引き換えして、香取街道と小野川沿いの道が交差する角に建てられた「中村屋商店」。 明治7年頃より、代々荒物・雑貨・畳を商ってきたそうで、店舗は安政2年(1855)の建築。

まだまだ続く佐原の町歩き、明日は「小野川」沿いに残された美しい町並みを紹介します。

訪問日:2014年5月18日&2019年3月15日


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