白川村鳩谷に鎮座される「鳩谷(はとたに)八幡神社」。御祭神は『応神天皇』。鳩谷区の産土神として崇敬されています。
「勧請年代は不詳であるが盤座(神馬の尻もち岩)をもつ事から、古い形の産土神でもある。文亀年中より永正年間(1504~1520)にかけて社殿を再興したと伝えられており、社殿に向かい右手脇にはハラエドや、社殿前には大杉が連立する神を迎える依り代があり、その手前には木製鳥居をたてて神域を現わしている。」白川村役場公式HPより
参道途中より神域を守護されるのは関西系を思わせる狛犬さん一対。建立年は不明ですが、ふっくらとした体つき、大口を開けて笑っているような阿形さんの顔立ち、いずれもとても穏やかでなごみます。
拝殿貫彫刻は、かなり毛色の変わった象・・・だと思うのですが
耳の穴が見えれば「獏」、穴が見えなければ「象」となっているのですが・・そもそも、耳は何処??
古代信仰の名残ともされる盤座「神馬の尻もち岩」。案内に「神代の昔、天空を翔けた神馬がたまたまこの地に飛来し、風光明媚な様子に見とれて休もうとした際誤って尻もちをついたのがこの岩であるという。岩の左手に馬の頸跡中央の四ヶ所に踏んばった蹄の跡が見られる。」
境内の奥に「麝香(じゃこう)杉の湧水」。説明に「飛鳥時代の頃より神社正殿真下より湧き出た清水であったが、室町時代に境内の麝香の大杉を伐り倒したとき、根本から更に大量の水が湧き出した。」
同神社で10月16日17日に行われる「どぶろく祭り」のどぶろくは、毎年1月末の寒のとき、麝香杉の名水を使って酒に造り込むそうです。
参拝日:2012年5月19日
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