車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

からくり展示館 in 愛知県犬山市犬山北古券

2016年08月10日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・愛知県

「犬山城三の丸 武術稽古場跡」の碑が建つ建物は、「犬山祭」で奉納されるからくり人形が展示されているという「からくり展示館」。

愛知県公式ガイドによれば「からくり文化にまつわる様々な資料を展示しています。「茶運び人形」や犬山祭の車山(やま)に載っていた山車からくり人形が間近で眺められます。展示だけではなく、毎日からくり人形の実演解説を行っています。九代玉屋庄兵衛氏がからくり人形制作を見せてくれ、手さばきや人形の生きているような動きに思わずみとれてしまいそうになります。」とあります。

館内に入ってまずは「からくり人形制作場」。ここで実際の制作現場が見られるのかと期待したのですが、どうやら今回は展示だけのようです。

無いモノは仕方ない(笑)、ここは潔く諦めてからくり人形の展示に。いやぁ~~~、どれもこれも興味深い。これが動くんだよね。どんなふうに動くんだろうと、何故か三人とも揃ってヒソヒソ声(笑)

愛知県文化財ナビによれば「犬山祭には13輌の車山が登場する。そのうち12輌は三層構造で、その高さは約8メートルある。一層目を下山と呼び囃子方、二層目は中山と呼ばれからくり人形の操り方が乗る。からくり人形は唐破風を四本柱で支える上山と呼ばれる三層目で演じられる。」とあります。

華やかなからくり舞台の裏側も覗き見る事が出来ます。

熊野町の車山は「住吉・白楽天」。平安時代、玄宗皇帝の密偵として日本に来た白楽天は海神である住吉明神と問答をします。唐の国には素晴らしい漢詩が有ると披露すれば、住吉明神は日本には和歌が有ると応じ、その文化の質の高さに驚いて帰ってゆきます。・・あ、何か小気味よい(笑)

新町は13輌中唯一の船形車山。優雅な佇まいで亀に乗るのは、えっらく端正な顔立ちの「浦嶋」さん、とても浜の漁師には見えません(^^;) 。右は玉手箱を差し出す乙姫様で、この後、迂闊に玉手箱を開けた浦嶋さんは白髭の翁になってしまいます。

解説文が途中で切れているので確実かどうか・・多分、「司馬温公の瓶割」らしい・・らしいというのは何とも便利な言葉(笑

お馴染みの「羽衣」。漁師に天の羽衣を隠されてしまった天女、どのような舞を見せてくれるのでしょうね。

文武ともに優れ絶世の美女と謳われた「更科姫」。信州一の女性剣士といわれ「日本女性三傑」とも称された姫の舞・・是非見てみたい。

海中に棲む者とされる「猩々」。

黒式尉を付け、鈴を振りながら五穀豊穣を祈って舞う「三番叟」。

そしてラストは、からくり人形の代名詞ともいわれる「茶運び人形」。ミュージアムには、からくり人形師『九代玉屋庄兵衛氏』作の「茶運人形」が展示されています。

からくり人形の紐を実際に引っ張って見たり、これがまた不思議なくらい、引き手と同じ表情になるのです。

お見苦しいのでボカシをいれていますが、もう本当におんなじ顔で笑っています(笑)

からくり人形の楽しさに堪能した三人。展示室を後にして、やっと入り口に展示されていた「木曽川鵜飼舟」に注目。何か仕掛けでもあるのかとグルグルと回ってみましたが・・鵜飼い船でした(^^;)

鵜飼い船の後方の、この物騒な拵えの車は・・・これは何でしょう? 多分説明等は無かったと思うのですが、もしかして見逃したのかも・・

からくり人形の多彩さ充分に堪能した後は城下の町歩き・・と言いたいところですが、流石にこれ以上は時間的にも無理と言う事で、唯一画像に残されていた「甲冑工房」の建物。以前何かの記事で「甲冑試着サービス」を行っていると聞いた筈ですが、しっかりと閉ざされた玄関の奥は何も見えなくて、今もそのサービスが行われているのかは不明です。

最後の画像は、犬山市文化史料館の敷地内に展示されていた「坂下2号墳・石室」。木曽川左岸の台地上にあった坂下古墳群より移され復元されたもので、築造年代は7世紀後半と推定されています。

訪問日:2010年11月27日

 


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