昨日は県立図書館に行き4冊返し6冊借りた。そして、県ウィズセンターに行き、5冊返して4冊借りた。借りてはいるもものの、自堕落な暮らし故、読まずに返す本も少ないない。ホント、トホホの日々。
そんな中で、昨日の「読書ルーム」(=スタバ)で読んだのは、写真集「京大 吉田寮」(草思社刊)。
京大・吉田寮は、1913年(大正2年)に建設された現存する学生寮の中で最古の木造建築とのこと。この吉田寮は自治会が運営しているが、耐震性を理由に京都大学当局から、吉田寮からの立ち退きを迫られていることにより、記録に留めようと写真を撮りそれを集めたのがこの写真集。
自治の言葉の反対側には、管理があり統制がある。1968年頃から吹き荒れた大学紛争当時の京大全共闘の闘いをも思い出し、高野悦子著『20歳の原点』を始め我が書棚に膨大に並んでいる全共闘運動の関連本からいくつかの本を取り出して読んでみようとも思ったり。
ともあれ、この写真集を読んで、多くの方々が自分も住んでみたいと思うことだろう。かく言う私もその一人。写真集の中にも、吉田寮に入寮したいと浪人を続けて頑張った方の写真も掲載されている。
久しぶりに心が震えた写真集、何だか心地よかった。
昨日、看取り士・柴田久美子さんの講演(演題は「生と死、誰もが尊重される最後を」)を聞きに行った。会場は、きらめきプラザ。
貧しい私は無料の講演会を見つけては楽しませてもらっているが、自治体主催のものに加えて、県ウィズセンターの講演会はずいぶん参加させていただき、学ばせてもらっている。ありがたいことだ。
にしても、昨日の講演会に参加された少なくない方は、「看取り士」について知られてなかった。医者や看護師等の医療人ではなく、介護人でもない看取り士の役割と仕事が認識されるのには、もう少し時間が必要なのかなと思ったり。
少し以前だが、「蜷川実花 -虚構と現実の間に」に行った。
私的には、蜷川実花さんのお父様の蜷川幸雄さんの演出の舞台をずいぶんと楽しませてもらっていたこともあり、その色使いなどではお父さんの舞台を思い出させる。
今回の展覧会では、第一の部屋では桜の写真が床も壁も一面に展開されていて、「これぞ蜷川実花」という感じて目を奪われた。そして第二の部屋では、まさに蜷川実花という色使いの花の写真が。
第三の部屋はポートレート。この部屋だけは撮影禁止。我が松たか子の写真も展示されていた。しかし、松たか子の写真だけは、画面の中にお花はあったものの、普通の写真。蜷川実花が松たか子をどんな色で染めるか知りたかったのだが、少しだけ残念。
そして、第四の部屋ではお父さんの永遠の旅立ちと向かい合って心象風景が。蜷川実花がこんな写真も撮るのだとすら思った。この部屋、是非とも会場で見て欲しいと思う。
最近は貧しい暮らしであり図録など買わないのだが、こんな素晴らしい写真展を企画・開催された主催者の方々に敬意を表して、この日ばかりは3000円を超える値段の図録を購入した。