昨日は2月10日、そう第164回芥川賞受賞作が掲載される雑誌「文藝春秋」3月号発売される日。今年の受賞作の宇佐美りん著『推し、燃ゆ』は既に単行本を購入しているが、やはりと雑誌「文藝春秋」を購入した。
私が芥川賞を意識したのは柴田翔著『されどわれらが日々』(文藝春秋社刊)。1964年の芥川賞受賞作で、「1960年代の学生運動」を背景に描かれている。ワクワクしながら、何度も読み返した。
そして、それ以降の芥川賞受賞作が掲載されている雑誌「文藝春秋」は全て購入している。考えてみると、もう60年近くなる。我ながら長く続いているなと思う。
さて、その芥川賞受賞作を掲載した雑誌「文藝春秋」の広告は、朝日新聞などに掲載されるが、いつもは白黒だが今回はカラーだった。
この芥川賞受賞作を掲載した雑誌「文藝春秋」の広告が変わったのは。2004年の3月号の広告。そう最年少受賞者・綿矢りさと金原ひとみがW受賞した時で、「文壇のモーニング娘。づくり」と揶揄もされた。その新聞広告はカラーで全面広告だった。雑誌の全面広告は、初めてのことだと思う。
そのW受賞作が掲載された雑誌「文藝春秋」3月号は、雑誌としては異例で初回80万部も印刷し売り切れて増し刷りとなった。
そういえば芥川賞100回記念で発刊された「芥川賞全集」(受賞作、受賞のことば、候補作を掲載)は、第2期まで発刊されて久しく発刊されていない。そろそろ、第3期が発刊されてもいいのかなと思ったり。この「芥川賞全集」も1期、2期とも全て揃えている。
ともあれ、今回の受賞者・宇佐美りんは、綿矢りさに次ぐ若さ。大きく飛躍することを期待する。