
今年・2025年、坪田譲治文学賞は40回の節目の年を迎えている。金沢市の泉鏡花文学賞に次いでの歴史ある地方自治体による文学賞。
私はこの「坪田譲治文学賞」の事務局を、第17回から5年間担当させてもらった。私の仕事の中で、もっとも楽しく充実した仕事の一つだった。今も深く感謝している。
私は、事務局を担当する以前から「坪田譲治文学賞」の贈呈式には参加していた。第8回の立松和平さんが受賞した年からだ。わが書棚には、受賞作40冊すべてが並んでいて、そのほとんどがサイン本だ。
ともあれ、そんな経過もあり、担当を外れたのちも毎年「贈呈式」に参加している。その今年のその贈呈式が、昨日開催され参加した。贈呈式の後、受賞作『ひみつだけど、はなします』(あかね書房刊)の著者(絵も)の堀川理万子さんと選考委員のお一人であり坪田譲治文学賞の受賞者でもある中脇初枝さんの対談。お二人がゆったりとした雰囲気の中で、作家同士お互いをリスペクしながら心を通わせて語られる言葉に魅了された。いい時間だった。
岡山市は「坪田譲治文学賞」を核に、ユネスコの文学創造都市に加盟したことから、この賞は今後も続く。それが嬉しい。
そして、昨日の贈呈式の司会は、昨年から森田恵子さんが戻ってきている。私の担当した5年間は、毎回森田恵子さんだった。とても馴染んだ司会で、これまた嬉しく思った。やはり、坪田譲治文学賞の司会には森田恵子さんが似合う。

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