琴平は「こんぴら歌舞伎」で賑わっていた、昨日は気持ちのいい時を過ごした
「文化によるまちづくり」を考えると、琴平はその先頭を走っていると言えよう。「四国こんぴら歌舞伎大芝居」として旗揚げしたのは、1985(昭和60)年のことだ。今では16日間の「歌舞伎」興行は、チケットが最も手に入りにくい催しの一つとなっている。そして、「こんぴら歌舞伎」で名前が全国区となり、琴平は年中賑わうようになっている。
その「こんぴら歌舞伎」は今年で27回目。今年も、歌舞伎の幟旗が立ち並び、たくさんの方々が金丸座に歩いてゆく。みなさん笑顔だし、私も何となく心が弾む。昨日は急に決まったのだが、その「こんぴら歌舞伎」を観に行き、松たか子のお父さんの松本幸四郎、そして兄の市川染五郎親子の熱演を観劇した。
私が観劇したのは11時からの午前の部で染五郎の「熊谷陣屋」、そして幸四郎の「河内山」の二つの演目だ。お二人の熱演を、たっぷりと楽しませてもらった。ただ欲を言えば、「こんぴら歌舞伎」・金丸座ならではの舞台を魅せて欲しかったという思いもないではない。もちろん、欲を言えばの話だが。
ところで、「こんぴら歌舞伎」へ、久しぶりに電車で行った。私が最初に観劇・感激に行ったのは、第4回(1988年)だ。この時も電車だった。まだ瀬戸大橋線が開通したばかりで、当時の観覧車となっているグリーン席で行った。時間の流れる速さについても、少しだけ感慨深く思ったりした。
それにしても、もう琴平のまちのさくらは葉桜となっていた。ただ、駅前のしだれ桜は満開で、遠来のお客さんを迎えていた。また、いつもお練り出発のセレモニーが行われる金陵の郷・くすのき広場には、大くすのきがそびえ立っていた。
ところで、私が昨日お土産に買ったのは恒例の「へんこつ饅頭」、そして金陵の「ゆず酒」だ。来年も元気に「こんぴら歌舞伎」を楽しめるだろうか。前期高齢者に突入した身には、一年先に同じような「日常」があるとは限らない。日々を大切に過ごしていきたいものだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます