5/3-6に行ってきた四国旅行シリーズ、5回目は5/4の松山到着後の話です。
多度津駅から特急「しおかぜ」で到着した松山駅。愛媛県の県都の駅ですが、JRの松山駅は構造上ホームが3つしか無く、一方で駅舎が山側に設置されていて橋上駅・地下駅舎化されていないので、駅舎に隣接した1番ホームの長さを生かし、8両編成の特急「しおかぜ」「いしづち」と、4両編成の特急「宇和海」が同じホームに入線できるようになっています。このような同一ホーム延長上の乗り換え構造は、以前は高知駅でも見られたのですけど、高知駅は高架化によって4線ホームとなって、このような乗り換えはしなくなりました。逆に私鉄になりますが、ホーム数は十分あるのにこういう乗り換えをしているのが東武鉄道の太田駅ですね。利用者にとっては、平面移動の方が楽なのは間違いないので、私としては歓迎です。その「宇和海」ですが、運良く先行試作車の2000系TSEの編成に遭遇できました。
2000系TSEの特急「宇和海」。元来は3両編成なので、1両は量産車の2000系を組み込んでいる。2000系の試作車であり、量産車と異なりヘッドマーク表示機をどちらの先頭車も備えていない。また、扉の窓サイズなども異なっている
いつもEF65形がいる定位置の場所。以前は1000番台がいることが多かったが、今回は2000番台がいた。まだレアな方だと思うのだが、松山で会えるとは
松山運転所は駅に併設されている。予讃線非電化区間用のキハ47形とキハ185系3100番台の姿が見える
ホームにはやはりアンパンマン
駅の改札近くには大きな人形もあった
改札を出たらあったのが今治のゆるキャラ「バリィさん」の人形。ゆるキャラグランプリ2012の優勝者なんだそうだ
松山駅の駅舎
さて、松山駅でJRを降りまして、ここからは伊予鉄道の路面電車に乗車します。
冬場ならそろそろ暗い時間帯でしたけど、5月は陽が長い。そこで、一旦宿泊先のホテルに荷物を置いて、伊予鉄道の路面電車を利用してぐるぐる廻ることにしました。
まずは伊予鉄道名物の「電車と路面電車の平面交差」を見て、それから宿まで移動します。同行の副部長親子と火事さんはフリーきっぷを購入し、私の方は前から持っている「ICい~カード」を使います。「ICい~カード」は伊予鉄道のICカードで、路面電車の利用料金が割り引かれており、4回乗ると自動的にフリーきっぷ扱いになるという仕様になっています。便利ですね。ちなみに、交通系ICカードの全国互換には対応していませんので、伊予鉄道以外ではほとんど使えませんけどね。
松山駅のすぐ近く、大手町電停で下車。写真は乗車してきたモハ2100形のラッピング広告車
ここが大手町駅前にある電車同士の十字交差。日本で唯一、鉄道線と路面電車が十字交差する場所。十字交差自体も珍しいのだが、路面電車と鉄道が十字交差するのは伊予鉄道の2カ所しか無い
十字交差部分を通るモハ2100形のラッピング広告車
こちらが通常塗装のモハ2100形
古参のモハ50形。路面電車らしい姿で好きな車両
踏切が降りて元京王5000系の700系電車が通っていく
大手町駅では伊予鉄道オリジナルの610系が反対に発車した
これぞ伊予鉄道大手町駅前だけで見られる風景。「電車を踏みきりで待つ電車」である。郊外電車(高浜線)の電車が通り過ぎるのを、市内電車(路面電車)が待つという姿
電停からあらためて十字交差を見てみる
架線部。どちらも直流600Vで、中央は絶縁されている
望遠で路面を走る市内電車を撮る
1区間だけ路面電車に乗り、松山城のお堀沿いを歩く
松山城。日本三大平山城の1つで、江戸時代以前の木造天守閣が残る12の城の1つでもある
堀にいたコハクチョウ
堀にいたカメ
堀にいたアヒル
こちら宿泊したホテル
ホテル前の電停から路面電車に乗車するため待つ。写真は1つ前の電停に停車中のモハ50形後期車
モハ50形の前期車に比べ、後期車は正面が大きな窓になっており、独特の形状である
モハ50形後期車の運転台
6系統(本町線)の終点、本町六丁目電停で下車する。この電停は環状線である1・2系統の通る城北線とは物理的に分離されていて、ちょうど1系統用、2系統用の電停が別れている間の道路の真ん中にある
2系統の2000形電車に乗って、古町駅に到着。一旦下車する
古町駅の松山市駅側に、大手町駅前同様の鉄道と路面電車が平面交差する場所がある。ただし、ここは十字では無く斜めでの交差となる。とは言え、ここもまた貴重な場所であるのは変わりない
並んだモハ50形とモハ2000形。よく似た2両だが、前照灯の形状と位置、正面の窓、排障用のバンパーの形状などが異なる
高浜線の700系
松山市駅方面へ向かう。この先に路面電車との平面交差がある
古町駅は郊外電車、路面電車の双方の車庫がある。こちらは郊外電車用の車庫で、3000系(元京王3000系)の姿がある
普段はこちらにいないと思うのだが、なぜか郊外電車側に1両だけ路面電車のモハ2100形の姿が。郊外電車とのサイズ対比が面白い
古町駅の駅舎
松山市駅前に移動。モハ2100形は以前よりラッピング広告車が多くなったように思える
市内電車の松山市駅前電停。観光地の入り口として、きれいに整備されているのだ
この2100形に乗って、道後温泉へと向かう
さて、松山と言えば道後温泉。万葉集の頃から伝えられる温泉郷の一つで有り、夏目漱石の代表作「坊っちゃん」で主人公の坊っちゃんは道後温泉本館の湯に浸かっています。せっかく松山に来たのだから、道後温泉へ行こうと来てみたのですが、さすがにゴールデンウィーク。本館は大行列が出来ていてとても入れそうに無く、一旦近くの居酒屋で食事をしてから、本館はあきらめて椿の湯の方へ入りました。
道後温泉駅。路面電車であるので、駅舎ではあるが改札は無い
道後温泉駅に着くと、「坊ちゃん列車」の第二編成が展示線に留置されていた。SLのようであるが、機関車はディーゼルである。また、「坊ちゃん」に出てくるSLは、実際には先ほどの高浜線である
駅前のからくり時計がちょうど動くタイミングであった
道後温泉本館のこの混雑。行列はさらに右側に長蛇となって続いていた。これでは入るまでに夜中になってしまいそうだった(温泉というのは基本的に回転率が高い物では無いので)
居酒屋で「セミエビ」として出てきたセミエビ科のエビ。セミエビは沖縄では高級食材だが、これは正確にはオオバウチワエビと思われる。一応、セミエビ科ウチワエビ属なので間違ってはいない
松山名物のじゃこ天。小魚をすりつぶして揚げた物。かまぼこや薩摩揚げよりも粒状性が高いため、独特の歯ごたえでそこが良い
バッテラ。西日本は東日本に比べ、鯖のバッテラが多いですね
椿の湯。道後温泉本館の近くにある入浴施設。本館に入りきれない人で、こちらも混んでいましたが、並ばずには入れたので良かった
椿の湯のロビーにあった道後温泉本館の模型。近隣の専門学校生が2年がかりで制作したものだそうだ
温泉から出たら、すでにだいぶ遅くなっていました。せっかくフリーきっぷがあるのだから、この機会に路面電車は全線乗っておこうと言うことで、この後は未乗車区間をぐるぐる乗り回してからホテルへ戻りました。
モハ50形後期車の車無い。木製の床がノスタルジー
全線乗車の関係で、再び本町六丁目電停にて。HS50EXRの苦手とするヘッドライトで偽の光点が出てますけど
これで5/4は終了。
次回からは5/5に入ります。
多度津駅から特急「しおかぜ」で到着した松山駅。愛媛県の県都の駅ですが、JRの松山駅は構造上ホームが3つしか無く、一方で駅舎が山側に設置されていて橋上駅・地下駅舎化されていないので、駅舎に隣接した1番ホームの長さを生かし、8両編成の特急「しおかぜ」「いしづち」と、4両編成の特急「宇和海」が同じホームに入線できるようになっています。このような同一ホーム延長上の乗り換え構造は、以前は高知駅でも見られたのですけど、高知駅は高架化によって4線ホームとなって、このような乗り換えはしなくなりました。逆に私鉄になりますが、ホーム数は十分あるのにこういう乗り換えをしているのが東武鉄道の太田駅ですね。利用者にとっては、平面移動の方が楽なのは間違いないので、私としては歓迎です。その「宇和海」ですが、運良く先行試作車の2000系TSEの編成に遭遇できました。
2000系TSEの特急「宇和海」。元来は3両編成なので、1両は量産車の2000系を組み込んでいる。2000系の試作車であり、量産車と異なりヘッドマーク表示機をどちらの先頭車も備えていない。また、扉の窓サイズなども異なっている
いつもEF65形がいる定位置の場所。以前は1000番台がいることが多かったが、今回は2000番台がいた。まだレアな方だと思うのだが、松山で会えるとは
松山運転所は駅に併設されている。予讃線非電化区間用のキハ47形とキハ185系3100番台の姿が見える
ホームにはやはりアンパンマン
駅の改札近くには大きな人形もあった
改札を出たらあったのが今治のゆるキャラ「バリィさん」の人形。ゆるキャラグランプリ2012の優勝者なんだそうだ
松山駅の駅舎
さて、松山駅でJRを降りまして、ここからは伊予鉄道の路面電車に乗車します。
冬場ならそろそろ暗い時間帯でしたけど、5月は陽が長い。そこで、一旦宿泊先のホテルに荷物を置いて、伊予鉄道の路面電車を利用してぐるぐる廻ることにしました。
まずは伊予鉄道名物の「電車と路面電車の平面交差」を見て、それから宿まで移動します。同行の副部長親子と火事さんはフリーきっぷを購入し、私の方は前から持っている「ICい~カード」を使います。「ICい~カード」は伊予鉄道のICカードで、路面電車の利用料金が割り引かれており、4回乗ると自動的にフリーきっぷ扱いになるという仕様になっています。便利ですね。ちなみに、交通系ICカードの全国互換には対応していませんので、伊予鉄道以外ではほとんど使えませんけどね。
松山駅のすぐ近く、大手町電停で下車。写真は乗車してきたモハ2100形のラッピング広告車
ここが大手町駅前にある電車同士の十字交差。日本で唯一、鉄道線と路面電車が十字交差する場所。十字交差自体も珍しいのだが、路面電車と鉄道が十字交差するのは伊予鉄道の2カ所しか無い
十字交差部分を通るモハ2100形のラッピング広告車
こちらが通常塗装のモハ2100形
古参のモハ50形。路面電車らしい姿で好きな車両
踏切が降りて元京王5000系の700系電車が通っていく
大手町駅では伊予鉄道オリジナルの610系が反対に発車した
これぞ伊予鉄道大手町駅前だけで見られる風景。「電車を踏みきりで待つ電車」である。郊外電車(高浜線)の電車が通り過ぎるのを、市内電車(路面電車)が待つという姿
電停からあらためて十字交差を見てみる
架線部。どちらも直流600Vで、中央は絶縁されている
望遠で路面を走る市内電車を撮る
1区間だけ路面電車に乗り、松山城のお堀沿いを歩く
松山城。日本三大平山城の1つで、江戸時代以前の木造天守閣が残る12の城の1つでもある
堀にいたコハクチョウ
堀にいたカメ
堀にいたアヒル
こちら宿泊したホテル
ホテル前の電停から路面電車に乗車するため待つ。写真は1つ前の電停に停車中のモハ50形後期車
モハ50形の前期車に比べ、後期車は正面が大きな窓になっており、独特の形状である
モハ50形後期車の運転台
6系統(本町線)の終点、本町六丁目電停で下車する。この電停は環状線である1・2系統の通る城北線とは物理的に分離されていて、ちょうど1系統用、2系統用の電停が別れている間の道路の真ん中にある
2系統の2000形電車に乗って、古町駅に到着。一旦下車する
古町駅の松山市駅側に、大手町駅前同様の鉄道と路面電車が平面交差する場所がある。ただし、ここは十字では無く斜めでの交差となる。とは言え、ここもまた貴重な場所であるのは変わりない
並んだモハ50形とモハ2000形。よく似た2両だが、前照灯の形状と位置、正面の窓、排障用のバンパーの形状などが異なる
高浜線の700系
松山市駅方面へ向かう。この先に路面電車との平面交差がある
古町駅は郊外電車、路面電車の双方の車庫がある。こちらは郊外電車用の車庫で、3000系(元京王3000系)の姿がある
普段はこちらにいないと思うのだが、なぜか郊外電車側に1両だけ路面電車のモハ2100形の姿が。郊外電車とのサイズ対比が面白い
古町駅の駅舎
松山市駅前に移動。モハ2100形は以前よりラッピング広告車が多くなったように思える
市内電車の松山市駅前電停。観光地の入り口として、きれいに整備されているのだ
この2100形に乗って、道後温泉へと向かう
さて、松山と言えば道後温泉。万葉集の頃から伝えられる温泉郷の一つで有り、夏目漱石の代表作「坊っちゃん」で主人公の坊っちゃんは道後温泉本館の湯に浸かっています。せっかく松山に来たのだから、道後温泉へ行こうと来てみたのですが、さすがにゴールデンウィーク。本館は大行列が出来ていてとても入れそうに無く、一旦近くの居酒屋で食事をしてから、本館はあきらめて椿の湯の方へ入りました。
道後温泉駅。路面電車であるので、駅舎ではあるが改札は無い
道後温泉駅に着くと、「坊ちゃん列車」の第二編成が展示線に留置されていた。SLのようであるが、機関車はディーゼルである。また、「坊ちゃん」に出てくるSLは、実際には先ほどの高浜線である
駅前のからくり時計がちょうど動くタイミングであった
道後温泉本館のこの混雑。行列はさらに右側に長蛇となって続いていた。これでは入るまでに夜中になってしまいそうだった(温泉というのは基本的に回転率が高い物では無いので)
居酒屋で「セミエビ」として出てきたセミエビ科のエビ。セミエビは沖縄では高級食材だが、これは正確にはオオバウチワエビと思われる。一応、セミエビ科ウチワエビ属なので間違ってはいない
松山名物のじゃこ天。小魚をすりつぶして揚げた物。かまぼこや薩摩揚げよりも粒状性が高いため、独特の歯ごたえでそこが良い
バッテラ。西日本は東日本に比べ、鯖のバッテラが多いですね
椿の湯。道後温泉本館の近くにある入浴施設。本館に入りきれない人で、こちらも混んでいましたが、並ばずには入れたので良かった
椿の湯のロビーにあった道後温泉本館の模型。近隣の専門学校生が2年がかりで制作したものだそうだ
温泉から出たら、すでにだいぶ遅くなっていました。せっかくフリーきっぷがあるのだから、この機会に路面電車は全線乗っておこうと言うことで、この後は未乗車区間をぐるぐる乗り回してからホテルへ戻りました。
モハ50形後期車の車無い。木製の床がノスタルジー
全線乗車の関係で、再び本町六丁目電停にて。HS50EXRの苦手とするヘッドライトで偽の光点が出てますけど
これで5/4は終了。
次回からは5/5に入ります。
お写真を拝見していて、伊予鉄に乗りに行きたくなりました。
もう何年も前に訪れましたが、鉄道と路面電車の交差は、見ていて飽きませんね。
今後とも、宜しくお願い致します。
風旅記: http://kazetabiki.blog41.fc2.com/
伊予鉄は古い路面電車と一緒に新しい部分低床の路面電車もたくさん走っていて、楽しいですね。
今回の旅行はJRの安いきっぷでの乗りつぶし要素を優先したので、路面電車ばかりでしたけど、鉄道線の方を最近は乗っていないので、3000系に乗ってぶらぶらとしてみたいです。
松山に限りませんが、四国は地域ごとの独自色が強く、やっぱり楽しいですね。