ベッドに入り寝付くまで10~20分ほどかかるのが睡眠が充足しているのだそうです。目を閉じてすぐに寝てしまうのは気絶しているようなもので、寝つきが良いのではなく、睡眠負荷がたまっている(睡眠不足)いる証拠。入眠まで30分以上かかっている場合は、寝付きが悪いと言えるそうです。
睡眠障害にはこのような「入眠困難」のほかに「中途覚醒」と「早朝覚醒」があります。
日本でよく使われるいわゆる「睡眠薬」はベンゾジアゼピン系もしくは非ベンゾジアゼピン系と呼ばれるもの(欧米ではほとんど使われないそうです。内服翌日に交通事故など起こしたら、処方医が訴えられる?)ですが、非精神科の医療機関で使われる睡眠薬の作用時間は数時間で後の二者には効果は少ないと思います。
この日本で多く使われている睡眠薬は「眠くさせる」ものですが、ほかに「起きておくのをやめさせる」もの(この題名の薬)が使い始められています。これらは後二者にも有用と言われます。
ただし、長く作用するものは当然朝方に「効きが残る」こともあります。
睡眠にアルコールがよくないといわれるのは、飲酒後4時間ぐらいでアルコールの分解が進み、交感神経の興奮が高まりはじめ、さらに利尿作用も加わり覚醒に向かうようです。確かに早朝3~4時ごろに尿意で目が覚めることが多いのはこのせいなのでしょう。
よく使われるいわゆる「睡眠導入薬」も作用点はアルコールも同じ。
アルコールを毎日飲むのは身体(肝臓以外にも)よくないのはわかります。ですから非ベンゾジアゼピン系の毎夜内服も問題ありますよね → 認知症
睡眠不足自体が認知症の原因にもなるといわれるので、難しい。こちらからも題名の薬(実際の名前はデエビゴとベルソムラ)が今後有用なんだと思っています。
もちろん薬に頼らない基本的な日常生活の改善や睡眠衛生指導が先であるのは言うまでもありません。でもこれも実際には難しい。