tonto's blog

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デジタルトランスフォーメーション

2024-12-23 | weblog
 オンライン診療やDXの文字が入った項目を、今年と2年前の診療報酬改正で私はすべて無視(かかわらないというか理解できない)してしまいました。

 前にも書きましたが、新しいことについていけず、「もう潮時だな」と感じ、リタイヤしていった先輩たちを見てきました。電子カルテ普及率の目標を2026年までに80%、30年には100%と設定しているようですが、今更電子カルテへの移行は考えられないし、そうなるとやっぱり後5年ほどなんだろうな。

 先日のテレビで「いい医療の受け方」の意味の番組がありました。忙しい会社員が平日の半日を費やして、医療を受けるには色々ハードルがあり、結局は(高血圧症や糖尿病など)を「ほったらかし」にしてしまう人が多い。今はオンライン診療という「便利な」ものがあり、予約時間にネット上で診察をうけ処方箋の発行もあり、薬自体も自宅へ郵送してくれるようになっているというもの。確かにとても便利に感じる人もいるでしょう。

 でも都会と田舎では事情が違います。患者さん自身がすでにリタイヤもしくは自営の方が多いのです。私のところが「ヒマ」なせいももちろんありますが、ほとんどの方が診察を受け、院内処方なので薬も受け取って来院から30分以内に帰られています。でも何年後には電子処方箋を発行して、調剤薬局まで足を運ばせるようにしないいけないわけで、私のところに来られているお年寄りには絶対に無理な方が出てきます。こちらも「ほったらかし」というか医療を受けることを諦める人も出てくるかもしれません。

 逆に若い人だって、ブラックなところは別として、まっとうな会社に勤めていれば、月に一度の通院など、有給休暇の範囲内で十分可能なんじゃないですか?働き方改革なんて言葉もよく耳にしますから。




 マイナ保険証のことも含めて、デジタル化はもちろん正しい進歩だと思いますが、すべてDXじゃなくてもいいと思います。

 執行猶予終了まであと5年といったところでしょうか。そのくらいかなとは漠然と考えてはいましたが、具体的な年が出てきて、ちょっと寂しい気もした今日でした。
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