この時期になると、医学部専門予備校からのダイレクトメールがたくさん届きます。私のところには用がないのですが、今日届いたものを何気なく開いてみると、写真のような冊子が入っていました。
私学の医学部受験は一般的に、学力試験によって一次試験の合否が決められ、二次試験は面接と小論文によりふるい分けられ最終結果になると思います。
私たちの頃は、二次試験は「おまけ」のようなもので、面接で「会話にならないような事」がない限り、一次試験に通ればほぼ入学できると思っていました。でも最近は違っているようです。この冊子の内容は、予想される小論文のテーマについて以下の20例を挙げ、「出題の意図」と「模範解答」が書かれていました。今私が読んでもとても勉強になるもので、受験生がこんな事に答えられるのだろうか?と驚きました。高校で学力優秀だけじゃダメで、このような知識も持っておかなければ、医学部進学は難しい事がよく解りました。
医系小論文 論述の核
1.総合診療専門医についてあなたの考えを述べなさい
2.新型出生前診断 〃
3.少子化について 〃
4.老老介護 〃
5.混合診療 〃
6.児童虐待 〃
7.赤ちゃんポスト 〃
8.脳死移植 〃
9.精神障害者に対する差別 〃
10.尊厳死と安楽死 〃
11.代理出産 〃
12.科学の研究に求められるもの 〃
13.宗教的理由による輸血拒否 〃
14.終末期医療における医師の役割 〃
15.末期がん患者に対する告知 〃
16.日本の救急医療の問題点と解決策 〃
17.遺伝子研究の進歩と功罪 〃
18.医師の偏在 〃
19.インフォームドコンセント 〃
20.地域社会において医師の果たすべき役割 〃
しばらくの間、いい勉強ができそうです。