3月1日は私の診療所の開設記念日です。今回は22周年記念、今日は23年目の第一日目となります。22年前は自分の所だというのに緊張し、すでに何名かの患者さんが来院されている診療所に入りました。これまで多少の困難なことにも遭遇したこともありましたが、思い通りの診断・治療ができ嬉しい思い出もたくさんあります。
この22年記念とは、区切りがいいとかの特別な数字ではありませんけど、当院としては大きな変換の年になります。というのは、これまで所属していた医師会という団体を年度末の3月31日をもち退会する事に決めたからです。このことは診療所開設以来の大きな転換期だと思っています。
医師会を退会し、でも診療を続けるということは、今後どのようなことが起こるのかを色々想像していますけど、わからないことも多く不安は大きいです。公費による乳幼児と高齢者の予防接種ができなくなるのが一番の困ることでしょう。
医師会に入会せず診療所を開設するところも都市部では多いと聞きます。また、何かの理由で医師会からの退会を求められる診療所もあります。でも私のように途中で「自らの退会」は前例があまりないんじゃないかと思います。
窓から見えるうちの庭の様子は22年前と変わらず、八重のしだれ梅は今年も満開、昨日からの強い風のため少し花びらが舞い始めました。手前の桜はほんの少しですがつぼみが膨らんできているように思います。
これからもこれまでのように、ひとりひとりの患者さんを大切にしていけば、また、幸いなことに近隣の医療機関とは良好な関係を続けられる思うので、大きな困難は起こることはないと信じ、23年目に入ります。