毎朝、6:45amに目覚まし時計が鳴ります。ふとんの中で身体を少し動かし、そろそろ起き出そうかなと思う頃に、毎朝決まったようにバイクの快音が聞こえてきます。今日も時間どおりに仕事にでてるんだなと、この寒い季節に「ごくろうさま」と思いながら私も起きます。そして夜の7:30pm過ぎにも決まって同じバイクと思われる音が聞こえてきます。「今日もごくろうさま」と、帰りを見送りながら、毎日ほぼ同じ時間にたぶん若い男の子の通勤に感心しています。
そのバイクを一度だけみたことがあります。外見はアップハンドルと高い位置に移動させたヘッドランプ。そして名前は知りませんが二段階になったシートと高い背もたれ。昔の暴走族風の改造をしていました。ちょっと見た目がっかりでした。
でも、あの彼らがやってるような騒々しい無駄な空ぶかしは一切なく、多少大きい排気音ですが、「上手だな」と思う素早くそしてぴったり回転数が合っているギアチェンジの様子が聞こえてきて、私にはうるさいと言うより心地のいい音です。よく聞くあのクラッチを切りながらの意味のない空ぶかし、そして前に進むためにたまにクラッチをつなぐと高いギアに入れたままなので、情けない音を発しながら落ちるエンジンの回転音。あれを聞く度に、「あのバイクのクラッチ、かわいそう」と思ってしまうのはバイク好きだからこそ。
自分のバイクに乗りたいなと思いながらも、昨年5月からうちのドカは預けっぱなし。治らないものなら、気楽に乗れる国産250でも手に入れようかと、時々ネットを徘徊しますが今のは「う~ん」です。昔持っていたヤマハのフェーザーという250ccながら、水冷4気筒という贅沢なバイク、なんとレッドゾーンは16,000rpm!からでした。あれで少しマフラーをいじれば、フェラーリ顔負けの快音だったかもしれません。同時期に平行して持っていた同じくヤマハのSRX、単気筒とマルチの2台持ちで、いい時期でした。