昨日からニュースで報じられている「京アニ」事件の初公判のことです。
レポーターが被害者家族にお話をうかがっているところで、その家族が「アオバさん」と何度も「さん」付けで話しているのに気づきました。画面のテロップでは「アオバ被告」となっています。被害にあった女性のご主人です。そして6年生になるその息子さんもやはり「アオバさん」と話していました(事件当時は2年生)
なぜ妻やお母さんを死亡させてしまった犯人を「さん」付けで呼ぶのか、ふつうは呼び捨てにするだろうに。
レポーターも気になったようで、そのことに関して質問していました。お父さんの息子さんを思う気持ちを聞いて、こちらも涙が出てきました。
◆遺族の取材を続けてきた朝日放送テレビの國友千愛記者の話(一部抜粋)
(Q.寺脇さんは、“青葉さん”と呼んでいましたよね)
取材をしていて、寺脇さん親子は何度も「青葉さん」といい、「なぜ、青葉さんと呼んでいるのか」と聞きました。寺脇さんは「息子に青葉被告を恨んだり、復讐したいと思って生きてほしくないからだ」と話していました。それよりも前向きに生きて、いつか青葉被告に対して「僕はこんなにひどいことをされたけれど、夢を叶えることができたよ」と伝えるほうがいいと、息子には話しているといいます。
「(事件直後の息子は)今、考えれば、気丈を装ってた。まったく動じず、悲しみもせず、泣きもせず。ただ、普通にしてましたね。それが気づいたのが1週間かな。僕がふっと起きたときに、布団にくるまって泣いてたんですよ。それを僕は見つけてあげられなかったんですよ」
小学2年だった息子は、6年生になりました。医者になる夢を叶えるため、中学受験の勉強に取り組んでいます。 テレビ朝日ホームページより
なんともいいようのない事、とても私にはかないません。