コロナ流行の時期より、医薬品(特に咳止めなどの感冒薬)の不足が言われてきました。その原因はいろいろですが、後発品メーカーの不祥事が大きいのですが、先発品から後発品へ強引に変更を求めてきた国の責任は大きいと思います。
最近は咳止めなどの感冒症状に対する薬以外にも、数多くの医薬品の不足が起こるようになってきてしまっています。
ある医薬品メーカーの人から聞いた話では、医療用医薬品を製造しても、毎年どんどん薬価(国が決める薬の定価)が下がり利益が出ない。でも同じ成分でスイッチOTCとして薬局で一般医薬品(またはOTC医薬品)として販売すれば、薬価とは関係なく販売価格をつけられるのでその方向にあると言ってました。だから医療用医薬品は不足するのだと。
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写真は0.3%ヒアルロン酸Naで、これのOTC薬はありません。
今日は調剤薬局から「この目薬は出荷調整がかかっていて患者さんに用意できないので、別の薬局に行きOTC薬を買ってもらうことにした」と連絡がありました。0.1%のヒアルロン酸Naは医薬品なら245円(3割負担で80円ぐらい、消費税不要)OTC薬のヒアレインSだと約900円(さらに消費税がかかる)ぐらい(売値は薬局ごとに設定)になりそうです。
このようにOTC薬として販売した方が製薬会社は儲かります。
※ OTC:Over The Counter(カウンター越しに薬を渡す、つまり薬局で一般販売するの意味)スイッチは医療用から一般用に切り替えたの意味…と私は理解しています。
※ 零売薬局、セルフメディケーション税制・・・知らないことが多過ぎ。