知人の知人の娘さんが作家の一色さゆりさん。そういうことで、これまで一色さんの作品が出るたびに私にもいただいておりました。
一色さんは推理小説作家だと思っていました。これまでにもそれ以外の作品も読ませていただきましたが、やはり推理小説が主な作品だと。
今回の作品はご自身のルーツである徳島の祖父母のこと、その祖父が日本で初めて、聴覚障害者(ろう者)で理髪店を始めた事を中心として、かかわりがあった人たちと「ろう者」に対するいわれなき差別を題材に書かれていました。
普段は私も推理小説ばかり読んで、読むといいうよりストーリーだけを楽しんでいるような読書でしたが、今回は正直「感動」を覚えました。うまく書けないけど、ページをめくり読み進んでしまうのがもったいないと感じる玉条の一冊だと思いました。