明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(476)さつき保育園・ライトハウス・カライモブックス・宇治・茶山のさとでお話します。

2012年05月30日 18時30分00秒 | 明日に向けて(401)~(500)
守田です。(20120530 18:30)

6月の講演会等のスケジュールをお知らせします。
たくさんあるので、2回に分けます。まずは前半6月1日から16日までです。

6月1日午後7時より、京都市北区のさつき保育園でお話します。

6月2日午後2時より、京都市北区のライトハウスでお話します。

6月4日午後2時より、京都市上京区のカライモブックスでお話します。

6月9日午後2時より、京都府宇治市生涯学習センターでお話します。

6月16日午後2時より、京都市左京区茶山のさとでお話します。

以下、それぞれの情報を記載します。

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京都市北区さつき保育園 6月1日

テーマ
『放射能汚染 わたしたち どう生きる?!』
6月1日(金) 19:00~(21:00予定)
さつき保育園ホール
参加無料
※在園児のみ保育あります。
※駐車場はありません。

「震災のガレキを受け入れると どうなるの?!」
「今、東北の被災地では、本当に復興がすすんでいるのかしら?」
「食べ物や水、空気が汚染されると、私たちの体に どんな影響が出るのかしら?」

3月11日の福島第一原発事故以来、放射能物質が膨大に降り注いだ
わたしたちの国に、今、起こっているこは何でしょう?
こどもたちの笑顔・遊び・生活を守るために、
放射能汚染に、ただ恐れるばかりではなく、
この問題に、どう立ち向かって生きていけばいいか一緒に考えていきましょう。

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京都市北区ライトハウス 6月2日

ジャーナリスト守田敏也
内部被曝講演会

2012年6月2日(土)
時間:14:00~16:00
場所:京都ライトハウス地下会議室
京都市北区紫野花ノ坊町11 千本北大路下ル
参加費:300円

プログラム
Opening song
Guitar&Ukulele ユニットSINGSの演奏

守田敏也さんの講演
・震災がれきを受け入れるとどうなるの?
・今、東北の被災地では本当に復興が進んでいるのか?
・福島原発に政府は「冷温停止」を宣言したけど現状は・・・
・福島原発から毎日1億ベクレル放射能を海に流してるって・・・
・食べ物や水、空気が汚染されると私たちの体にどんな影響がでるの?

何度も被災地に足を運び、除染プロジェクトに参加されたり、仮設住宅に
自転車を送る活動の支援、内部被曝の講演など幅広く活躍されている守田
さんに様々な質問に対する答えや、今後の希望をどうつくるのかなどを
お話していただきます。

主催 映画チェルノブイリハートを観る会
問い合わせ 090-5052-9894 杉山

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京都市上京区カライモブックス 6月4日

第9回 カライモ学校
震災がれきを考える――見えてきたごみ焼却システムの問題

震災がれきの受け入れが、京都市でも検討されています。
広域処理にあてられるのは、がれきの総量の20%――広域処理、本当に必要?
京都市のクリーンセンターで焼却しても、安全なの?
そしてがれき焼却の問題から見えてきたのは、東日本全域で、ごみの焼却その
ものが、放射能濃縮システムになってしまっているという事実。

一緒に考えを深めましょう。
私たちにできることは、きっとたくさんあるのです。

6月4日(月)
守田さんのお話 14:00~16:00頃
交流会 終了後~18:00頃

カンパ制
講師 守田敏也さん

守田敏也さんのご紹介
同志社大学社会的共通資本研究センター客員フェローなどを経て、現在フリーライター。
東日本大震災以降、原発事故や内部被曝に対する問題を追究。今春、矢ヶ克馬氏との
共著『内部被曝』(岩波ブックレット)を出版されました。
ブログ「明日に向けて」http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011

-- KARAIMO BOOKS
〒602-0094
京都市上京区大宮通芦山寺上がる西入る社横町301
Tel/Fax 075-203-1845
http://www.karaimobooks.com/(ホームページ)
http://karaimo.exblog.jp/(ブログ)
http://karaimobooks.shop-pro.jp/(オンラインショップ)

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京都府宇治市 6月9日

第17回平和のためのヒロシマ市民被爆体験絵画展 プレ企画

震災「がれき」受け入れて大丈夫?食べ物の安全基準は本当に安全?給食は?
内部被曝ってなに?~守田敏也さん(岩波ブックレット『内部被曝』共著者)にきく

■日時:2012年6月9日(土)2時~4時(開場1時半)
■場所:宇治市生涯学習センター 第2ホール(TEL 0774-39-9500)
地図 http://www.yodogawa.kkr.mlit.go.jp/activity/comit/develop/jumin/uji02.html
京阪宇治駅またはJR宇治駅より京阪宇治交通バスで宇治市役所を経由、
「琵琶台口」下車すぐ。
※駐車場はありません

■資料代:500円
■託児:無料(人数把握のためなるべく事前に下記連絡先までご予約ください)

■お話:守田敏也さん
同志社大学社会的共通資本研究センター客員フェローなどを経て、現在フリーライター。
ブログ「明日に向けて」や各地での講演で、放射線被曝の恐ろしさを明らかにし防護を
訴える。被災地に自転車を送るプロジェクトを担いつつ、三陸海岸の各都市を訪問・
取材し、その現状を広く伝え続けてきた。福島における放射能除染プロジェクトに参加。
宮城県南部での市民放射能測定室の立ち上げにもかかわる。

■主催:平和の会
■共催:NPO法人使い捨て時代を考える会
■連絡先:宇治市宇治蓮華47 山田晴美 0774-24-7107

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京都市左京区 6月16日

明日に向けて~いま、私たちにできること

原発に関する問題、福島のことや、瓦礫の広域処理、内部被曝のこと
京都でフリーライターとして活動されている 守田敏也さん から
お話を聞きます

今、私たちは、被災地に生きる人々とどう『痛み』を分かち合っていけるの
でしょうか。わからないこと、不安なことを分かち合う時間を多く設けました。
5月20日から再び東北を訪ねられたホットな報告も聞き逃せません。
わたしたちが、今これからを生きていくヒントがちりばめられています。
ぜひご参加ください。

とき  6月16日(土)午後2時~4時
ところ 茶山のさと 4階会議室(エレベーターをお使いください)
    左京区田中上大久保町15 075-712-3663
資料代 お一人300円

この学習・講演会は、「ハリーナ九条の会」「養徳九条の会」
「京都市政刷新の会養徳連絡会」三会の共催です。

お問い合わせ・連絡先
山田勝暉 090-8144-2930

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明日に向けて(475)暴力の世界を超えるために・・・中村哲医師のお話を聞きにきてください!(6月3日)

2012年05月30日 12時30分00秒 | 明日に向けて(401)~(500)
守田です。(20120530 12:30)

僕も参加するピースウォーク京都の主催で、6月3日、ペシャワール会の中村哲医師の
講演会が開催されます。場所は京都市の京都ノートルダム女子大学ユニソン会館です。

ペシャワール会とはどのような組織なのか。中村医師がどのようなことをされてきた
のか。詳しくは貼り付けた案内の内容をご覧いただきたいと思いますが、あえて一言
であらわせば、暴力の支配するこの世の中のありかたを、命を大切にし、人々の生活
を支えること、それも平和的な歩みで達成することを軸に、アフガンの人々とともに
作り変えようとしてきた組織と人物と言えると思います。

このペシャワール会を、僕は2001年にあった「9・11事件」と、その後のアメリカ
の戦争政策に反対しながら、長らく支援してきました。これまで何回も講演会を行い、
カンパを集めました。それだけでなく、アフガニスタンやイラク、パレスチナなどへ
の軍事侵攻に反対し、町を歩いてきました。すべてピースウォーク京都の仲間と一緒
に行った行動です。


福島原発事故は、核兵器作成の副産物が巻き起こした大変な事故でした。いや事故は
今なお、現在進行形で進んでいます。原発から飛び出した膨大な放射能を前に、私たち
はあらためて命の大切さにきづき、子どもたちの、そして自らの命を守るために、
本当に懸命の歩みを重ねてきました。

そんな私たちが振り返らなければならないのは、私たちが、こうした切実感に立つ
以前から、世界では、本当に理不尽な暴力が繰り返され、たくさんの命が奪われてきた
事実です。

とくに2000年代は、本当にひどい暴力のオンパレードに終始しました。まずアフガニ
スタンへの侵攻。これは世界で一番富んだ国であるアメリカによる、世界で最も貧しい
アフガンへの軍事作戦として行われました。しかもこの戦争は「兵器の見本市」と
すら言われ、ありとあらゆる新型兵器が、ここぞとばかりに投入され、その性能が
確かめられたのでした。このことで本当にたくさんのアフガン市民の命が奪われました。

さらにこれに続いたのがイラクへの軍事侵攻でした。戦争の口実であった「大量破壊
兵器」など、イラクのどこにもなかったにもかかわらず、戦争は遂行され、日本も
大々的にこれを支援しました。あとになって「大量破壊兵器」などなかったことが
はっきりしましたが、日米両政府は「独裁者フセイン」を倒したからいいのだと
開き直り続けてきました。そんなひどい殺戮が、沖縄をはじめとした在日米軍もが
参加して行われたのに、政府は何一つの釈明もしませんでした。

しかもこれら二つの戦争では、劣化ウラン弾が大量に使われ、放射性物質である
ウランがもの凄い大量に、両国に撒き散らされました。いや、ウランは
細かい塵となり、大気中に舞い上がり、近くの国々にも遠く離れた国にも流れて
いきました。このことで深刻な被曝がもたらされました。被害者の一部には、
戦争に参加した米軍兵士さえ含まれていました。

さらにパレスチナのガザ地区にも、白昼どうどうと、イスラエル軍の一方的な攻撃が
加えられました。市民が普通に暮らしている市街地に、戦闘機がミサイルを撃ち込む
という本当にひどいことがされながら、日本を含む世界の主要国はこれをただ黙って
見ていました。

こうして2000年代、本当にむごい暴力がたびたび振るわれました。それを私たちも
止められませんでした。それが2000年代の姿でした。


こうした歴史の流れを止めたいと、私たちは中村さんを、ペシャワール会を支援し
平和をみんなで創造しようとするその姿勢に学んで歩み続けてきたのですが、
今、未曾有の原発事故に私たちの国自身が見舞われる中で、ぜひより多くの方に、
中村医師の実践に触れて欲しいと思うのです。

先にも述べたように、命が粗末にされ、踏みにじられ、しかも踏みにじったものが
罰せられないあり方に私たちの国は大きく加担してきたし、私たちもそれを止める
だけの大きな行動を作れてこなかったわけですが、そのことが今、これだけの原発
災害がありながら、被災地の人々が被曝するにまかされるようなあり方、加害者が
いつまでも裁かれないようなあり方を作り出してきてしまっていると思うからです。

だから今、私たちは、私たちの「豊かな生活」の背後で、本当に塗炭のような苦しみ
を味わってきた多くの国の人々を思い、どこにでも、かえがえのない、重さの変わら
ない、尊い命があるという当たり前のことへの認識を強くし、こうした人々の命が
奪われ続けてきたことへの、私たちの「鈍感さ」を反省し、そうして、真に豊かで
平和な世の中、その意味での美しい地球を作り出すために、みんなで一緒に
努力を傾け、歩んでいかなければならないと思います。

そうした意を込めて、今回の企画のサブタイトルに「大震災の今、アフガニスタンに
学ぶこと」という一文が入れられました。どうか、原発の再稼動や「がれき」広域
拡散を食い止め、放射線防護を推し進めるためにも、より大きな視点を獲得しに、
ぜひ中村さんの話を聞きに来て欲しいと思います。

平和のために、みんなで共に歩んでいきましょう。


************

6月3日(日)~アフガニスタンからの報告~
中村哲さん講演会2012
~大震災後の今、アフガニスタンから学ぶこと~

・2012年6月3日(日) 
・開場 13時30分 開演 14時
・京都ノートルダム女子大学 ユニソン会館
http://www.notredame.ac.jp/accessmap.html
・参加費 500円(高校生以下は無料) 申し込み不要
・主催:ピースウォーク京都 後援:京都ノートルダム女子大学
・連絡先:090-6325-8054
http://pwkyoto.com/
 
・手話通訳は2週間前までに連絡をお願いします
・当日のカンパは講演会運営費を除いてペシャワール会に送らせていただきます
(ペシャワール会 http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/ )

「人と和し、自然と和すことは武力に勝る力
     ―平和とは理念でなく、ここでは生死の問題」

人為が自然を制することはできない。人は自然の懐の中で身を寄せ合って生きている。
人間もまた自然の一部なのだ。言葉で自然は欺かれない。自然の前で政治的な茶番は
見苦しい。利を得るために手段を選ばず、暴力と巧言でなりふり構わず貪る時代は
先が見えた。
ペシャワール会報108号2011年7月13日 ~ 中村 哲 ~

   ☆   ☆   ☆   ☆

中村哲医師は30年間にわたって、パキスタンとアフガニスタンでハンセン病医療を
はじめとした医療活動を続け、この中村さんの活動を「ペシャワール会」が支えて
きました。私たちは2001年の冬から、これまで7回の講演会を開催してきました。

☆大干ばつと戦争、井戸を掘り食料援助を行う

2001年、アフガニスタンは大変な飢饉に直面していました。前年の2000年夏に大干
ばつがおこり、1200万人が被災して400万人が飢餓線上をさまよっていたのです。
中村さんは「まずは生きておれ、病は後で治す」と、飲料水確保のための井戸掘り
事業に着手。同年7月より1年間で600本の井戸を掘り、20万人の飲み水を確保し、
さらに400本の計画が進行中でした。(最終的に1600本の井戸を掘りました)

ところが大干ばつから立ち上がろうとするこの国の人々を、さらなる悲劇が襲います。
2001年9・11事件後、アメリカは報復と称し、アフガニスタンに大規模な空襲を始め
ました。大干ばつに加えた戦争で、人々がさらに絶望的な状態に追い込まれたこの冬、
中村さんは、日本中を回り食料援助のためのカンパを訴えました。日本で集められた
「命の基金」1億5000万円で、1800tの小麦粉と170klの食用油が、空襲の中で直接
アフガニスタンの人々に手渡されました。

☆農村復興のために用水路建設に挑戦

アフガニスタンは、人口の8割以上が農民という伝統的農業国です。戦乱のなか、農村
の復興こそが重要だと考えた中村さんは、大河、クナール川から取水して干ばつに
あえぐ高台を潤すという大事業への挑戦を決意します。これは何の後ろ盾ももたない
日本の一民間団体の挑戦でもありました。

技術的にきわめて困難で、しかも資金も人手もかかるといわれた工事は2003年3月に
開始されました。2007年4月、第1期工事が完成、総工費はこの時点で約9億円、全て
ペシャワール会会員の会費と支援者の寄付によって賄われました。2010年2月には、
水路全長25,5kmが開通しました。直接灌漑面積は、約3000ha、1日の総水量は
30~40万t、更に近隣の取水口の新設及び枯渇した箇所の改修も手掛けたことによって、
計14000ha(人口60万人)の農地が耕作できるようになりました。この用水路の完成に
より、砂漠化した廃村の多くが次々と復活しました。そしてかって「死の谷」と
言われたガンべり砂漠は用水路によって開墾が進み、今や生命の躍動する場所と
なりました。

しかし、2010年8月に空前の大洪水がパキスタン北西部と東部アフガニスタンで発生し、
クナール川沿いでも猛威を振るいました。洪水は、取水堰などを破壊し、異例の集中
豪雨と鉄砲水が連日山麓で発生、用水路の至る所で改修工事を余儀なくされました。

☆「人と和し、自然と和すことは武力に勝る力」

2009年に行われた欧米軍増派は、いっそうの治安悪化をもたらしました。2010年には
外国兵・一般市民の死亡は過去最悪の記録を更新しました。しかし、アフガニスタン
が世界に訴えていることは、1990年代から依然として続く干ばつにより、国民の半分
がまともに食べることもできないという現実です。

その中でも、用水路により緑が復活した地域(シェイワ、ベスード、カマ、ソル
フロッド)では、欧米軍が撤収するほど民生が安定しています。

さて、日本では大震災に見舞われ、その上に起きた原発事故により、大変な過渡期を
迎えています。その日本に対し、アフガニスタンからも被災者への義捐金が送られた
というニュースがありました。

今まで私達は「困っている貧しい国に支援する」つもりで活動を行って来はしなかった
でしょうか。しかし、そういう認識は、本当に正しかったのでしょうか。
「吾々の良心的協力が、立場を超え、国境を超えて躍動しているのは、自然の理に適っ
ているからだ。」と中村さんは言っておられます。

こんな時期だから、アフガニスタンから日本を見ておられる中村さんのお話を聞いてみ
たい。

ぜひ、ほとんど報道されることのない、アフガニスタン現地からの生の声を聴きに、
会場にお越し下さい。




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